(1)公務員でなければできないこと -その①-
郵政民営化法案、可決か否決かで紛糾していたころ、中沢霊園に年に一度の墓参りに行きました。緑豊かな静かな地域にあり、蝉時雨が心地よくやかましい、ハマダラカもたくさんいたりして、昔からあまり変わっていません。墓参りを終えて出口に向かって歩いていくと、木陰の風通しのいいところに、郵便局員が2人バイクを止めて、ジュースを飲みながら涼んでいました。おっと、勤務時間中だぜ、配達はどうしたんだ? だいたい公務員をこのような環境においておくとろくな事がないわけです。民間なら、一人一人にGPSを持たせて行動記録をモニターし、さぼっている職員はすぐにクビ、ぐらいのことになるでしょう。我々の税金を使って、木陰で涼んでいるなんて、公務員でなければできないことでしょう。
(2)公務員でなければできないこと -その②-
私が昔、公務員だったころ、乳癌の術前化学療法を積極的に導入すべく臨床試験を推進していました。しかし、同じ施設の外科系公務員FKTM先生にとっては、手術の前にややこしいことをやって、癌が全部消えてしまって、どこを切ればいいか、わかりにくくなって、評判を聞きつけた患者が押し寄せ、仕事が増えて、とてもじゃないけど、内科系公務員とはつきあってられないよ、とあちこちで愚痴をこぼしていました。抗がん剤治療がそろそろ終わる患者さんで、手術を依頼しようと外科系公務員FKTM先生の外来予約をしようとしても、いつも予約枠がいっぱいで3ヶ月先ぐらいまで予約が取れない状況でした。外科系公務員FKTM先生に、その事をいうと、必要以上な丁寧さで、予約がいっぱいですいません。空いているところがあれば、どこでもいれてください、というのですが、全く空きはありません。でも、どうも変なのです。となりのブースで外来をやっている外科系公務員FKTM先生は、午前11時過ぎには外来が終わってしまうし、とても混んでいるというふうではありません。FKTM先生はお昼ご飯をゆっくり食べ、午後の時間は、一番新しい乳癌の本、とか、乳癌カウンセリングとかの本の執筆に費やし、5時には早々にご帰宅という毎日。おっかし~な~と思い、FKTM先生の外来予約を調べてみたら、唖然、愕然、騒然!!
予約患者名の欄には、FKTM先生自身と父親、そして秘書のFJTさんの名前が繰り返し繰り返し登場するではありませんか!、なんと、身内をダミーにして、外来予約枠を埋めていたのでした。あまりのひどさに、我々、内科系公務員一同、怒り心頭に発す!!、それで、外来部長のSSK先生を通じて院長にお伝えしたところ「彼は、またやっているのか」との反応、何!院長も了解していた?? これにはあきれました。私は、公務員をやめて官から民へ、さらに民から民民への転換を図ったわけですが、こういう場合、民間なら医事部門とかが当日の患者数をきちんと把握していて担当患者数の少ない医師は、すぐに院長に呼ばれて注意、ぐらいの事になるでしょう。我々の税金を使って、らくちん勤務をしながら本を執筆して、その印税でもうけているなんて、公務員でなければできないことでしょう。
いっか~ん!!
笑い事では済まされないほどのひどさですが、またまたいっかーん、どっかーん(爆)に笑わされてしまいました。しかし、FKTMはほとんど伏字の意味をなしておりませんが。よろしいのでしょうか。
いつも楽しく拝見しています。私、その乳癌で術前にややこしいことをしたくち…もうひとつの方の公務員さんのいらっしゃる病院にかかっているので、分かるような分からないような伏字… ̄m ̄.。o○笑っちゃいました。治療中、思った事は言っておこうと「MKI先生の研究のお陰で、乳…残せましたよ。ありがとう^^」って言ったら「いえいえ・・・(^^ゞ」って笑っていましたが、夕方最後の予約のせいか疲れ果てたすごい顔。「この人が先に倒れたら、困るわ私( ̄. ̄;)」って心配になっちゃいました。頑張っているDr.もいらっしゃるのにね~…FKTM先生は・・・ですか^^;リズミカルで分かりやすい【オンコロジストの独り言】これからも楽しみに、読ませて頂きます。
最近 50歳になられ益々意気盛んですね!今回も呆れてあごが外れてしまいました。人として医師としてのあるべき姿(これも議論のあるところですが、)を問いたいですね!最近 暑さのためか、自らを鼓舞するため?に言っているのかわかりませんが、「外来に来る患者さんを減らしたい」とか「手間を省きたいとか」そういう声を聞くと悲しくなります。一方でEBMと言いながら自分の都合を考えたE-じゃない、Boくが、Miるんだから、と開き直っている。こんなの、民民だとありえない..!ほんとに患者さんのこと考えようよ!