診断と治療


乳癌学会関東地方会のランチョンセミナーで、ケースカンファレンスをやりました。ケース、つまり、実際の患者の状況を提示し、どのように診断するのか、どのように治療するのか、をみんなで話あう、これがケースカンファレンスです。ケースカンファレンスは、我々、臨床医が毎日の診療の研鑽のためには、とても大切な勉強方法ですが、これを、学会でやろう、という動きは、日本でも数年前からありました。今回、第2回の関東地方会は、会長の中村清吾先生(聖路加)が、いろいろと工夫を凝らして、プログラムを考えたなかで、このランチョンセミナーは、めだまのひとつでした。
 
私と秋山太先生(癌研)が司会をして、壇上には関東一都七県から「若手」とされる医師24名(1県あたり3名をそれぞれの県の大御所から推薦してもらったらしい、いかにもバランス重視の中村正吾先生らしい選び方だな~と関心!!)が、壇上でアンサーパッドを使って、予め用意された質問に答え、その答えを元に、また議論というやり方です。ケースは2例、1例目は診断がテーマで、マンモグラフィや超音波、病理診断をもとに診断をすすめ、手術方針を決めるプロセスを学ぶもの、2例目は、術後にホルモン療法をやるか、抗癌剤をやるか、あたりの治療の話です。私は治療のところの司会を担当しました。はじめに、壇上の「若手」とされる医師24名に「診断と治療は、どちらが得意ですか」と尋ねてみました。すると、治療が得意!と答えたのはたった2-3人、あとは、みんな診断系が得意、あるいはお好きのようでした。いまのトレーニングシステムを考えてみると、それもそうだろうな~、と思いました。やはり、治療が得意!!と、胸をはってはつらつとして、手を挙げることができるような知識と経験を持った本当の若手の出現を多くの国民と共に強く期待するものであります(天皇陛下の口調で)。
診断系と治療系とは、全然べつものでしょうから、そろそろコウモリの里でも、業務分担を考えて頂けないものかと思います。
広告

投稿者: 渡辺 亨

腫瘍内科医の第一人者と言われて久しい。一番いいがん治療を多くの人に届けるにはどうしたらいいのか。郷里浜松を拠点に、ひとり言なのか、ぼやきなのか、読んでますよと言われると肩に力が入るのでああそうですか、程度のごあいさつを。

“診断と治療” への 1 件のフィードバック

  1. その若手方はきちんとした診断ができてたのでしょうか?少し気になります。 本物の若手になりたい。知識は勉強すればなんとかなるけど、経験がともないません。 あたまでっかちとでもいうんでしょうか。 乳癌の診療だけできる場所に早く身を置きたいものです。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中