20才台からの健康管理


街角診療所をやっていると、各種企業からの健診の依頼も来ます。ちなみに「検診」と「健診」は意味するところが違うということになっており、健診は結果の医学的解釈の説明や予防医学的観点からの生活指導までを含んでいるものをいいます。一方、検診は検査だけで、しかも、フォールズポジティブが多く、心配の種をまき散らす、S隷病院でやっているようなものを言います。検針はガスや水道の使用量のチェックのことです。
健診に来る20才台のお客さんの場合、そもそも血液検査や胸部レントゲン写真などが本当に必要かと思うぐらい異常がなく、心電図も、小学校から高校までを通じて異常を指摘されたことがない場合には、必要ないような感じです。20才台は、徹夜とか、夜更かしとか、暴飲とか、毎日コンビニ食とか、深酒とか、多少、無理をしてもホメオスターシス力が強いので肉体的には相当タフ、健診項目も大幅に削っても良いような感じ。問題は「たばこ」です。
20才台の健診受診者の8割以上は喫煙者で、しかも本数が一日40本以上という若者が多く、禁煙の意志を問うと、たばこだけはやめられなくって、とか、禁煙など考えたことはありません、とか、あまりたばこが悪い、という意識はないようです。癌の観点からみると、肺癌をはじめ、喉頭癌、咽頭癌、口腔底癌、食道癌、膵臓癌、膀胱癌、子宮頸癌といった癌がたばこ発癌です。女性の喫煙者は、肌ががさがさで、お化粧ののりが悪く、頭髪もばさばさで、目も充血していて、歯も黄ばんでいて、いかにも「ぶさいく~」という感じになります。しかも、へやに入ってきただけでたばこのにおいが充満、診療所の外でしこたまたばこをすってから来ました、という感じの人も多いです。ちなみに、かつてアスト○ゼネ○社のMRをやっていたNKGW氏は、診療所全体の空気をたばこ臭くしてしまうほどのヘビースモーカーで、とても健康関連産業に身を置く人間とは思えないほど、高性能の肺をお持ちでした。話をもとにもどすと、20歳代の人では、健診などやらなくて良いから、従業員に禁煙を徹底すること、これが職場の健康管理としては大切だと思います。街角がん診療所では、禁煙外来もやっていますが、意を決して、たばこをやめた女性は、それまで肌ががさがさで、お化粧ののりが悪く、頭髪もばさばさで、目も充血していて、歯も黄ばんでいたのが、すべすべのお肌になり、内面からの美しさが感じられるようになり、禁煙の効用を実感します。御顔の造作もかわったようにみえる場合もあります。
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投稿者: 渡辺 亨

腫瘍内科医の第一人者と言われて久しい。一番いいがん治療を多くの人に届けるにはどうしたらいいのか。郷里浜松を拠点に、ひとり言なのか、ぼやきなのか、読んでますよと言われると肩に力が入るのでああそうですか、程度のごあいさつを。

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