今年も「手術件数でみるいい病院ランキング」がでました。これは、大学合格者数高校別ランキングとならんで実に愚かな特集だと毎年思います。○○病院は昨年の7位から手術件数を大幅に増やし3位に躍進した、みたいなことも記事には書いてあり、ますます、まぬけな記事だと思います。手術件数の多い病院ではマスコミがこういうふうに脳タリン系に煽るので、益々診療の質は低下していきます。よく知っている病院では、医師や看護師は疲れ切って、どんどん退職し、内部での争いや諍いが絶えず起きていますが、それでもいい病院の上位にランクされています。最近ではsustainability(継続可能性)が重視されています。一時的に無理をするのではなく、良い状態が長く続く、という穏やかな雰囲気が大切なわけです。こんなバカみたいなランキングを毎年やって、数を競わせ、病院は益々疲弊して、量の向上と質の低下を招く、愚かな特集はそろそろ見直して頂きたいと思います。売れればいいってもんじゃあないとと思いますけどどうでしょう、坂田さん、よろしくお願いしますよ。