浜松発 台風4号の接近する7月14日(土曜日)、浜松オンコロジーセンター圭友ホールにおいて第3回浜松乳癌カンファレンスが開催されました。悪天候にもかかわらず、会場はほぼ満席、今回は静岡県西部地区のみならず愛知県東部地区の病院からもご参加いただきました。今回のテーマは「乳癌患者における骨の健康を考える」、国立長寿医療センター先端医療部長の細い孝之先生による公演「乳癌治療における骨粗鬆症の基礎と臨床」では、骨粗鬆症のガイドラインの解説を中心にお話で、エビデンスに基づいた骨粗鬆症の予防、診断、治療、さらに乳癌薬物療法との関連について、明快、簡潔、最新の情報を提供して頂きました。参加者からは、さまざまな角度からの質問がありましたが、細井先生のお答えは、ズバッと軽快、わかりやすいお答えでした。次に、ミニレクチャーとして、St.Gallen2007に沿った日常診療の進め方について、資料を作成したので、それを配って説明しました。しかし、「千の情報より一の実践」ということで、毎月第2、4水曜日、浜松医療センター乳癌症例カンファレンスについてご紹介いたしました。後半は、恒例の「治療に難儀する症例検討会」です。今回は、菊川市立総合病院外科、久保田修先生、浜松医療センターレジデント、植田猛先生、聖隷浜松病院外科、吉田雅行先生、浜松医科大学外科、小倉廣之先生から、ディスカッションポイント豊富な症例をご提示いただき、中身の濃いカンファレンスを展開することができました。細井先生ほか、症例を提示してくださった諸先生、および共催のファイザー製薬株式会社の皆さん、どうもありがとうございました。次回、第4回浜松乳癌カンファレンスは10月6日(土曜日)16時から開催いたします。治療に難儀する症例は知恵を集めて治療に取り組み、標準治療の普及を目指したいと思います。多数の皆さん(医師、薬剤師、看護師、製薬企業の皆さんなど)のご参加をお待ちしております。次回からはNPO法人「がん情報局」主催となります。