
暑い暑いとうだっている間にあっという間に夏が過ぎ去りました。夏の間に某大学の研修医が外来見学にやってきました。将来、腫瘍内科になりたい、ということでしたので、熱をこめて指導、お昼にはうなぎまでご馳走しました。とても勉強になりました、といきいき帰っていきました。浜松に行くと外来見学もできるしぃうなぎも出るしぃ、という評判がたてば多くの研修医に腫瘍内科の真髄を教えてあげることができます。どうよ。

小川道雄先生の本で、研修医のための早朝講義(へるす出版)は、実に面白い本だと思います。診察室においてあり、こま切れの時間があるときに読んでいます。ネクタイ締めて白衣のボタンは留めなさい、病院ではエレベーターは患者のもの、若者は歩きなさい、外科の歴史、麻酔の歴史、カルテ記載の意義など、今、読んでもなるほど~と関心します。ぜひ、ご一読をお勧めします。

支店を結んだテレビ講演会というのが各社盛んに行われています。わざわざ遠くまで出かけなくても自分の町にある○○製薬の営業所や支店までいけばいろいろな講演会も聞ける、質問もできる、ということでとても重宝します。昨日の「よくわかるSt.Gallen2007(アストラゼネカ)」では20近くの質問がありました。学会での講演などでは、ちょっと聞くことができないような、奇抜な質問もありました。
質問その一 「開業医なんであまり勉強していないんですが、最近、治療を選ぶ際に役立つような、ミューテーションとか、ありませんかね?
回答「あほか、勉強しなくちゃだめだぞ」
質問その二 「うちの病院では、グレード1がやらと多いんで、僕の判断でケモやる患者をきめているんですが、通常、グレード1はどれぐらいの割合あるものでしょうか?」
回答「僕の判断ってなんですか。まず、病理診断医と話し合いの場をつくり、グレード診断のクオリティコントロールをしっかりやるほうがいいでしょう」

夏の間、蓄えていたエネルギーを使って、二学期、またがんばろう~の合言葉、ミッション、パッション、ハイテンションってか。。。
投稿者: 渡辺 亨
腫瘍内科医の第一人者と言われて久しい。一番いいがん治療を多くの人に届けるにはどうしたらいいのか。郷里浜松を拠点に、ひとり言なのか、ぼやきなのか、読んでますよと言われると肩に力が入るのでああそうですか、程度のごあいさつを。
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