乳癌学会では、おもなセッションの最後に「特別発言」として、名誉会員の先生にご発言頂くという習慣がある。でも、そんな昔からあったわけではないような気がする。名誉会員の先生のご発言ですから、それなりに重みがあり、良い意見だあ、と感銘深く聞き入る場合もある。しかし、中には重すぎて、大幅に時間を超過して座長に途中で発言を中断された、という場面が去年はあった。あの座長は礼儀を知らん、けしからんという意見もないことはなかったが、それは少数であり、大方の意見は、あの特別発言はやめたほうがいいというものだ。今年も特別発言が用意されている。やめたほうがいいのではないか、という意見を理事会でしたところ、慣習だから、とか、あれがないと名誉会員の先生にご活躍していただく場がないから、とかいう理由で、やめにしようという結論にはいたらなかった。どうだろう、今年は特別発言を採点したら。しかし、何もそんな形で発言の場を用意しなくても、発言したければ、若者でも、年配者でも、一会員として発言、あるいは質問すればいいだろうと思うのだが。