今日は医大の講義にいってきた。4年目の学生、臨床薬理学で朝9時からの1講目「細胞毒性抗がん剤」、10時30分からの2講目「分子標的薬剤」と分けて薬剤について講義した。学生の講義は楽しくて大好きだ。■しかし、けしからんやつが多い。 ●えっ、またその話、居眠りしている人がいたっていうんでしょ。 ■ うんにゃ、居眠りにはもう慣れた。●じゃあ、なんなの? ■ 携帯をしょっちゅういじっている女学生とか、中空をぼーっと認めている女学生とか、きったない服で出たり入ったりしている男子とか、後ろの方でおしゃべりしている男子集団とか、いたけど、それもあまり気にならん、●気になっているみたいじゃん、■いちばん衝撃をうけたのは、最初から最後まで、文庫本を読んでいる男がいて、時々、目が合うようなんだが、ずーっと読んでたもんでね、さすがにこれは看過できぬと、講義終了後、まだ、読み続けているのでね、階段教室をあがっていって、キミキミ、授業中、ずーっと文庫本読んでたけど、講義中に読んではだめだ。そんな無駄な時間の使い方をしてはいけない。講義は集中して聞き給え。講義中に聞いたことを全部覚えるんだ。小説を読みたければ自宅とか休み時間とかに読みなさい。いいか、よく考えなさい。●え、どなりつけたわけ? ■ いいや、冷静に諭した。読んでいたのは、柳田邦男の犠牲、ってやつで、あれは確かにいいドキュメンタリーだけどね、でも、そういうことはいけないことだってことは言わなきゃわからんだろう。まじめとかふまじめとかいう話じゃあなくって、そういうことをしたら、わざわざ忙しい中を時間をやりくりして講義にきてくれている外部の講師に失礼だということがわからなきゃあ、だめだね。●確かにそのとおりね。 あなたの言っていることはただしいと思う。(夫婦の会話より)。