CRCは成長していないが、CRCセミナーは18回を数え、名実ともに成長したと思う。2000年2月に飯田橋のジ・アグネスホテルで開催された第1回、その後、年2回、趣向をこらし、これにも工夫を加え、ためになる、役に立つ、マンネリ化しない、セミナーを目指してきた。今回は、NSAS/CSPORおよびJ-GOGで取り組んだ臨床試験の結果がとりあえず公表され、初めてトンネルの出口がどこにあるのか、をCRCの皆さんに示すことができた、という点が大きい、CRCが一生懸命仕事をすると、こういう形で結果が世の中に公表され、患者の治療に貢献するものなんだよ、ということがわかれば、日々のCRC業務にも具体的展望を持てるのではないか、と思うのだが、そういった感想はほとんど聞くことができなかったのが残念である。親の心、子知らず、というようなものだろうか。CRCセミナーは成長したがCRCは成長していない。ああ、もうじき桜の咲く季節だ。3月はSt.Gallenがあるし、デジタルマンモグラフィーを導入したりと、あれやこれや、忙しい1か月になりそうだ。