貴乃花の反乱で日本相撲協会の選挙は近代化した。浜松市医師会は未だに三丁目の夕日の時代であることは以前にひとりごちた。透明化とか説明責任というのが時代のキーワードだし、そうしないと何事も居心地が悪い。乳癌学会も評議員選挙のルールが数年前に改正された。それまでは、2年ごとの選挙だったが4年ごとになった。また、選挙委員長も黒住先生になり、筋を通す厳正なお人柄だけに、さすがにきちんとお仕事をなさる。立候補の資格審査とか、期日厳守とか、私のようなおおざっぱな性格からみると、いいんじゃあないの、という感じだが、やはり、適材適所でルールは守る、とにかく守る。今までは、投票用紙を一門ごと、医局ごと、派閥ごとに、一か所に集めて票の配分を行っているという噂が絶えなかったが、今回からは厳格な委員長のもと、そのような不正行為は一切禁止になる。そうすると、選挙の在り方も変わるだろうか。そもそもはたして学術集会で選挙という仕組みはなじむのだろうか。改革の流れは、確実に進んでいる。しかし、旧態依然とした乳癌学会に吹きかけた改革の風、夕凪状態のようだ。