杏雲堂化学療法部本格始動!


昨年5月からお茶の水の杏雲堂病院に毎週金曜日に出向き腫瘍内科外来を続けています。看護師の宮本さん、中田さん、佐々木さんや、薬剤師森君とのチームオンコロジーで4階病棟や外来処置室で外来患者の化学療法を続けてきました。医科歯科大学の研修医中川徳子先生がいた頃は8階病棟に入院療養をお願いすることもできましたが、医科歯科大学総引き揚げで、入院担当医師が不在となり、また、私も、週1回なのでどうしてもフルスロットルでの診療活動はできませんでした。しかし、時間をかけて交渉した甲斐あって、4月から腫瘍内科医、河野勤先生が国立がんセンターから赴任し、化学療法部としての診療活動が本格始動しました。3ベッドですが外来化学療法室も整備し、外来化学療法はばっちりです。外来もほぼ、毎日実施、土曜日も外来診療を行います。河野先生は私が国立がんセンター腫瘍内科医長だったころにレジデント、チーフレジデントとして指導、その後、スタッフとして研鑽を積んできました。昔から、臨床のセンスもよく、ぶれない姿勢は高く評価していましたが、今回、活動を間近に見て5年間の成長を感じています。杏雲堂は125年の癌研究の歴史がありますが、最近ではお茶の水地区の「病院激戦区」の中で埋没しているような感じです。しかし、肝臓内科の小尾先生とか、生きのよい医師もおり、今回の化学療法部の本格始動で、がん診療のメッカとしての看板を再び掲げることができると思います。
杏雲堂病院腫瘍内科では、乳がん、泌尿器科がん、頭頚部がんの三本柱のほか、大腸がん、胃がんなどの消化器がん、卵巣がん、子宮がんなどの婦人科がんや原発不明がんなどの診療を行います。入院療養も対応できます。都会のオアシスを目指してきっと河野先生が活躍してくれると思います。私も、もちろんバックアップしていきます。診療を希望される患者さん、勉強してみたい若手の医師、薬剤師、看護師など、杏雲堂病院(http://www.kyoundo.jp/ )にお問い合わせください。
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投稿者: 渡辺 亨

腫瘍内科医の第一人者と言われて久しい。一番いいがん治療を多くの人に届けるにはどうしたらいいのか。郷里浜松を拠点に、ひとり言なのか、ぼやきなのか、読んでますよと言われると肩に力が入るのでああそうですか、程度のごあいさつを。

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