昨日、ニュースジャパンを見ましたが、ハーセプチンによる再発抑制効果についてのキャスターの説明は、やっぱり、全然だめでした。そもそもキャスターは、与えられた原稿を読むだけで、たとえ古館にしても、みのもんたにしても、秋元優里にしても、自分の言葉ではしゃべりません。全然だめな説明は、取材してニュースのストーリー仕立てをして原稿を書くディレクターが、行き当たりばったりの取材だったり、根本がわかっていなかったり、ということが原因です。エビデンスリテラシーということが、医療界にも全く浸透していないので、相対リスク抑制、ハザード比、などで表わすべき指標を、絶対リスク差であらわしたりすると、真実が正しく伝わらず、分かりにくくなるわけです。その話を、結構しつこく取材では話したのですが、結局まったく要領を得ない説明でした。最後にキャスターの秋元優里が、カプランマイヤーカーブのパネルをさかさまにひっくり返して、「むしろ、患者の立場では、このような見方が必要なのではないでしょうか?」と、究極の頓珍漢、で締めくくりました。