先週末は乳癌学会中国四国地方会に参加した。午前中は治療の一般演題をじっくり聞いた。今回は絶対に質問とかしないで黙って聞いていようと、会場の一番後ろでじいっと聞いていた。そこそこに質問も出たし議論もまずまず活発でポイントポイントで丹黒先生など、指導的な立場の先生が方向性を示す質問をしたりと地方会的な良さが出ていたと思う。その半面、同じ地域でしょっちゅう顔を合わせる、いわば仲間内では、あまりぎりぎりとした突っ込んだ議論もできないところも、いかにも地方会的だ。免疫療法が効いた!、というとんでもない演題がひとつあったが、さすがにこれには、良識のある医師数人がかみついたが、かみつき方が優しすぎる。思わず手を挙げて発言したくなったが、今回は、じっとこらえた。なぜ、じっとこらえたかというと、昨年、北海道地方会に参加した際、あまりにひどい発表の連続に思いっきり質問しコメントを言っていたら、なんとなく浮いてしまったような、冷やかな反応を感じたので。でも、各地での地方会も6回、7回と回を重ねてだいぶ充実してきた、一部を除いて。