地方の意味不明な懇話会


ある地方の先生から○○乳癌勉強会の話題を教えてもらいました。なかなかおもしろい話でしたので、その先生にメールの返事を書いているうちに、これ、ブログに使っちゃお、ということで今回は、返信コピペの巻

○○市民病院 △□先生

メールありがとうございました。いろいろな勉強会があるものですね。確かに、全国あちこち、いろいろな領域で、製薬企業がスポンサーとなって○○研究会、○○懇話会といった会が開催されています。大概、世話人会という組織があって代表世話人と呼ばれる、その地方の豪族がいっさいを取り仕切っています。世話人会には、代表世話人のお気に入りや、逆に、あれこれうるさいことをいう人が、体よく取り込まれて加えられることもあります。世話人会の中から持ち回りで当番世話人と言うのが決まり、当番世話人が勉強会、懇話会の司会を行う、というような形態です。司会をやると、通常10万円前後が「謝礼」とか「講演料」という名目で、スポンサーの製薬企業から支払われます。通常は、所得税の源泉込で111、111円が額面です。地方の豪族の中で、天皇とか、殿下とよばれるような教授は、代表世話人、当番世話人、司会を毎回独占し、謝礼をひとり占めする有力者も多数います。会の内容は、昆虫採集のような症例報告や、スポンサーの製薬企業の製品をよいしょした「○○が著効を奏した一例」などが発表され、ほとんど質問も出ず、司会者があたりさわりのない質問をする一般演題のあと、特別講演と称して1時間ぐらい、「○○における最新の話題」と言うようなタイトルで、その道のオピニオンリーダーが講演します。しかし、どうしようもない演者が呼ばれて話すこともありますが、その背景には、微妙なバランスオブパワーが介在してます。私は、昔も今も、よく、この特別講演に呼ばれます。なので、あまり偉そうなことは言えませんが、しばしば感じることは、この勉強会はいったいどんな意味があるのだろうか、存続させる意義があるのだろうか、ということです。なので、少なくとも私の講演を聞いてくれた人には、聞いてよかった、勉強になった、と言ってもらえるように、勉強して新作ネタや、同じネタでも味付けを変えたりして工夫をしています。しかし、そうは言っても1994年から全国を回って講演し、その回数は1000回ぐらいにはなるでしょうか、どうしてもマンネリ化は避けられず、最近では、渡辺節とか、渡辺ワールドとか言われ、綾小路君麻呂的扱いを受けるようになってきました。常にリフレッシュしなくてはいけない、原点に立ち返ってと、向上心の燃えカスに火をつけて、機会があれば、他の人の講演を聞くようにしています。最近では熊本の山本豊先生の講演は、実直で、良く勉強されていて、聴衆を飽きさせない工夫が感じられました。スライドを頂いて復習致しました。そんなこんなで、世の中の仕組み、力学がいろいろな形で見えてくるものですね。また、面白い話題があれば教えてください。
先生あてに、いろいろ書いていたら、ブログのネタとして、これを使いたくなりました。あしからず。

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投稿者: 渡辺 亨

腫瘍内科医の第一人者と言われて久しい。一番いいがん治療を多くの人に届けるにはどうしたらいいのか。郷里浜松を拠点に、ひとり言なのか、ぼやきなのか、読んでますよと言われると肩に力が入るのでああそうですか、程度のごあいさつを。

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