混乱の時代に


乳癌の患者さんで、転移があってホルモン療法が効く可能性がある場合、まず、効きそうなホルモン剤を選んで治療を行い、効けばなるべく長い期間続けていく。効かなくなったら次のホルモン剤に変えてまたおなじようにじっくりとホルモン剤を続ける。このようにして数種類のホルモン剤で治療を行い、とくに副作用もなく、良い状態をつづけていくことがQOLの維持ということになる。トラスツズマブが効きそうな場合にはトラスツズマブだけでいいか、トラスツズマブに抗がん剤を加えた方がいいか、という比較試験を日本で行われた。その結果、抗がん剤を加えた方がいい、という結果になったので、最初はまず抗がん剤(タキサンやナベルビン)をくわえるのがよい。よい、ということは、つまり、生存期間がのびる。生存期間がのびる、そして、これが、ずーっと続けば、治る、ということになる。ホルモン療法の場合、同様の検討、すなわち、ホルモン剤と抗がん剤を併用した場合、抗がん剤だけを先にやった場合、ホルモン剤だけを先にやった場合、この3種類に治療を比較した臨床試験が1980年代にたくさん行われた。いずれの試験でも、抗がん剤治療を早くからやっても生存期間には変わりはなかった。それだったら、体にやさしいホルモン剤から始めて行きましょう、という考え方が定着し、それが、ホルトバ爺のアルゴリズムになっているのだ。そうじゃな、ひろ爺。なのに、この原則を全く無視して、ホルモン剤が効きそうなのに抗がん剤の治療を先行させて、その結果、生涯、ホルモン剤を使用しないで、患者さんの状態が悪くなってしまって、ホルモン剤が使いにくい状態になってしまった、という話や、転移が小さい、少ない状態、これをオリゴ転移と言うのだが、そのような状況では、治癒を目指して、ホルモン剤よりも抗がん剤を、僕は使用します、という、頓珍漢なことを言っている子もいる。ガイドラインには、そう書いてあるけど、うちの病院では、違うことをやりますとか、おかしなことを平気でいっている子もいたり・・・。そう信じるのなら、それを検証するような臨床試験を最後までやり遂げて、ガイドラインの記載が書きかえられるようになったら、オタクの病院で違うことやっていいから、ねっ、それまでは、なぜ、ホルトバ爺なのか、ということをよく考えて、なぜ、標準治療として、認識されているのか、をよく考えてほしい。仙石のバカがわけわかんないことやっていて民主党がふらふらで、北朝鮮もおかしなことをやって、ただでさえ混乱している時代なのに、これ以上、混乱させないように頼みますよ、馬場先生、お願いします。

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投稿者: 渡辺 亨

腫瘍内科医の第一人者と言われて久しい。一番いいがん治療を多くの人に届けるにはどうしたらいいのか。郷里浜松を拠点に、ひとり言なのか、ぼやきなのか、読んでますよと言われると肩に力が入るのでああそうですか、程度のごあいさつを。

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