中部乳癌会議


愛知県大府(おおぶ)で第七回中部乳癌会議が開催されました。NPO法人がん情報局主催となって2回目ですが局員の宮本康敬君、森玄君が事前準備、当日の設営、会の運営から後片付けまでよくやってくれました。基調講演は山本豊先生。Luminal Bについて、よく準備された中身の濃い話でプレゼンもなかなかうまい部類だと思いました。参加者は翌日のディベートに向け4グループに分かでれ、夕食をとりながら、情報収集、資料吟味、討議、スライド作成、プレゼン準備と、熱のこもった作業は、深夜3時近くまでおよびました。ディベートのレベルは年々、確実に向上しているのがよくわかります。ディべートを聞きながら、岩田広治い先生とふたりで、あ、なるほどね、ほー、そう来るか、いいね、いいね、おっ、どうしたどうした、やるねー、これで決まりだね、と思いっきり主観的に評価しておりました。とくに今回は、岐阜県から細野芳樹先生、森川あけみ先生、名和正人先生、兼松昌子先生の4人もの参加者が地に足のついたディベートを展開してくれました。数年前、患者団体の方が、うちの県にはいい先生がいないんですう、と嘆いていましたが、それはもはや解決済み事案となりました。がん医療レベルの均雫化(きんてんか)は、天からあまねく雫が落ちて大地を潤すというよりも、このような活動を踏み台にあちこちに芽が出て花が咲くことによって成し遂げられるのです。吉野裕司先生は今回も数々の名セリフを残してくれました。「患者さんが体をもって示してくれた抗がん剤の効果を我々は情熱をもって役立てなくてはいけないのです。」って、いいね、いいね、やるねやるね~。私たちの役回りは、次の世代の人たちに、勉強して活躍する環境と場所を準備し提供することです。それをどのように役立てることができるかは、次の世代の人たちの能力に依存します。この会議で接する人たちがどんどんと成長していく姿をみることは大変うれしく思います。引き続き来年も3月3日、岩田広治いプレゼンツNPO法人がん情報局主催で開催する予定です。時期がきたらご案内いたします。

投稿者: 渡辺 亨

腫瘍内科医の第一人者と言われて久しい。一番いいがん治療を多くの人に届けるにはどうしたらいいのか。郷里浜松を拠点に、ひとり言なのか、ぼやきなのか、読んでますよと言われると肩に力が入るのでああそうですか、程度のごあいさつを。

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