昨年、たばこの値上がりを期に禁煙外来に希望者が殺到した。この時、チャンピックスが品薄になり、数ヶ月禁煙プログラムを開始できない人が続出した。ファイザー社は紙っぺら一枚で、品薄を伝えるだけで反省も誠意も示さず、見通しの甘さに対して誰が責任を取ったという話も聞かない。これは、製薬企業の怠慢ではないのだろうか?
今回、子宮頚癌ワクチンの中学生、高校1年生までの接種に対して、自治体が全額補助金をだす。しかし、高校1年生は今月いっぱいで補助金が終わる。ところが、ワクチン「サーバリックス」が品薄になっている。夏まで待ってくれと言うことになった。これはGSKの見通しの甘さなのだろうか?それとも混乱する民主党政権の対応の遅れなのだろうか? 民主党政権はこれまでよ、と言う感じだが、GSKは、対応のまずさを政権混乱のせいにしてはいけない。なにかとわずらわしいGSKなので、あっ、またか、という感じがする。ファイザーにしてもGSKにしても米国、英国のナショナルフラッグシップファーマシューティカルカンパニーとしてのおごりがあるのではないか。猛省を促したい。