雑な医療


友人から相談があった。乳癌術後、主治医から「いい検査があるから」と言われ40万以上を払いOncotypeDxをやってみたところRSが22だった。主治医から英語で書いた結果報告を渡され再発率は14%だからホルモン療法だけでいい、といわれたそうだが、患者は何が何だかわからない、不安に陥っているというのだ。それはそうでしょう。きちんと微小転移の可能性をたんぽぽの種のたとえで説明し、Estrogen Receptor、Progesterone Receptor、HER2 Ki67、核異型の意義を説明し、その結果Luminal Aならば、その意味を説明し、こういうわけだからホルモン療法だけでじゅうぶんだよ、化学療法は、意味がないんだよ、ということをきちんと説明しなくてはいけない。雑な医療をやっていたら、いくらがんセンターと名のつく施設でも、必ずや足元をすくわれることを我が母校の後輩にはっきりと言っておく。また、やることをやらないで、死神のような悪徳業者にたぶらかされ、安易にまだ評価も定まっていないOncotypeDxを患者に高額の出費を強制して実施するような姿勢ではいけない。もっと、誠実な対応をしなくてはいけないことを菊水の後輩には告げておく。

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投稿者: 渡辺 亨

腫瘍内科医の第一人者と言われて久しい。一番いいがん治療を多くの人に届けるにはどうしたらいいのか。郷里浜松を拠点に、ひとり言なのか、ぼやきなのか、読んでますよと言われると肩に力が入るのでああそうですか、程度のごあいさつを。

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