週末は大阪大学一門の勉強会にお邪魔しました。冒頭、野口眞三郎先生が来年ドラスティックな変化が起きます、と予告。何のことだろうかと聞いてみると大阪大学外科同窓会が来年から従来の一外二外を統合する、というのが劇的なんだそうだ。医局なんてどーでもいいーと私は30年前から思っているのでどーでもいいとは思いますが、その筋で生きてきた方々にとってはものすごいチェンジなんでしょうか。一外二外といがみ合っていては外科の衰退に歯止めがかけられないから一致団結しようということでしょうか。あまり実質的、本質的な話ではないようだけど、それはそれとして、私が呼ばれた勉強会も、一外二外の区分なくオール阪大乳がん診療というくくりで、野口先生のリーダーシップでみんなで正しい勉強をしようといものです。これは実質的な話で落ち武者集団を仲間に取り込むことで、がん診療の本当の均霑下(きんてんか:神が天からあまねく施しをすべてにいきわたらせるように、がん診療も、ダークスポットがないようにあまねくレベルアップを図るということ)に寄与するものでしょう。 確かに旧○外系の症例報告は、ひどいもので、ホルモンケモてんこ盛りだったり保険適応もエビデンスもまったく関係ないってね、というような昭和の時代のレトロ治療の発表で、旧□外系は、いらいらしながら聞いており、私も、黙っているか、徹底的に叩きのめすか、どちらかな、と思いつつ聞いていましたが、幸い、旧□外系のジェントルメンが、程よいとげのある質問をいくつかしておりましたので、私は、あえて敵をつくらないですんだわけですが、はたして、その「とげ」の意味を、旧○外の人たちは感じることができたかどうか、それが問題であります。