先週末、第3回浜松がん薬物療法セミナー(NPO法人がん情報局主催)を浜松市薬剤師会会議室で開催しました。今回も宮本くんの企画で「ゼローダ」と「タイケルブ」に中心に、経口がん治療薬を特集しました。調剤薬局薬剤師は、あいかわらず、処方箋からの謎解き作業に翻弄される毎日、さらにそこにゼローダ、タイケルブなどの経口薬の処方が加わり、いったい、どんな患者にゼローダ、タイケルブが処方されたの? インタビューフォームには、いろいろあれこれと副作用がならんでいるけど、どれが重要なのかわからない、いっしょに処方されている保湿剤はわかるけど、セレコックスが処方されているけど、それって、いいわけ?さすが、薬剤師! ゼローダとセレコックスはともにCYP2C9で代謝されるが、相互作用とかはどうなのか? など、本質を突いた議論が次から次に展開されます。しかし、ゼローダが処方されている患者さんには、感染症予防のため、人ごみにはいかないような指導をする、なんていう、ちょっと的外れの話もでるあたりが、メリハリ欠如網羅的情報提供に陥る調剤薬局薬剤師の本質をみたような気もするね。懸案となっている、処方箋から解き明かす患者プロフィールの謎、とか、競馬より高尚な治療経過予測については、あけぼの会といっしょにつくった「わたしのカルテ」を、がん診療きょとん病院がかってにぱくって使っているので、あれを本腰入れて使えば、調剤薬局薬剤師の無駄な謎解きゲームはしなくても済むものと思います。
いつも研修会ではお世話になっております。
調剤薬局薬剤師には悲しいくらい、自分の殻に閉じこもるタイプが多いです。
医師にとっては「病態・病理の基礎も知らないのか」と歯がゆい思いをさせる存在ではありますが、
少なくとも研修に参加する薬剤師は患者さんの役に立ちたいという信念があると思います。
調剤薬局薬剤師は病院薬局薬剤師に比べ、専門性はあまりない方だと思います。
しかし、患者サイドに近づきやすく、病院内では語らない患者さんの本音を聞き出せる存在です。
特に残薬や健康食品(こっそりと飲んでいる)の情報は調剤薬局だと容易に入手できます。
とはいえ、専門的な知識が不足しているのも事実ですので、コメディカルの一員となれるよう、
これからもご指導の程、よろしくお願いいたします。