「がん看護フォーラム21」も地道に開催され今回で4回を迎えました。愛知県、長野県、岡山県、千葉県などからも参加者があり、看護師の勉強会としては実に珍しいことに会場からの質問もたくさん出ていました。講演が二つ、グループワークが二つ、懇親の会がひとつと、充実した勉強会でした。今回のテーマは放射線治療の看護、参加者は放射線治療の看護の本質を学びましたが、同時にもっと大切なことを学んだように思います。それは看護の力の本質です。看護の力の源泉は、三つあることがわかりました。それは、①調整力、②支援力、③継続力ですね。調整力は、問題解決のためのチームビルディングや、アドホックコーディネーションなどの形で発揮されます。支援力は、患者の意思決定支援、そのための情報収集などに発揮されます。また、継続力は、常に患者のそばにあって、患者の人生そのものにかかわってく形で発揮されます。そのためには、様々な勉強をしなくてはいけないのは言うまでもありませんが、その根底には、看護師自らの人生経験を基盤とした人間力が不可欠であることもよくわかりました。また、つまらない、みみっちい、くだらない、頓珍漢な病院のお決まりに押しつぶされ、その人間力が発揮されないという問題が起きないように注意しなくてはいけないことも感じました。加えて、今回の参加者は、「Intention to Treat Principle」、「Best Effort Principle」も学んだはずです。関係の皆さん、どうもありがとうございました。