乳癌学会前最後の週末です。学会の準備はほぼ完了しているとは言うものの、完璧ってことはないと思います。学会では、初日、朝一番の術後薬物療法の治療プレナリーセッションで自分の発表があり、そのスライドは目鼻がつきました。司会をしてくれる中村清吾先生によれば、開会式直後の第1試合で、清吾先生は、その始球式を務めてくれるわけです。同じ時間に、第二会場、検診・診断プレナリーセッション「乳癌検診の意義を問う」では、EBMの立場から名郷直樹先生が、乳癌検診無意味論を展開し、山本精一郎先生が疫学の立場から、無意味という意見を、ハーム vs. ベネフィットの観点から冷静に分析します。田口哲也先生は、乳癌診療の現場からのバランスのとれた意見を主張してくれます。司会の大内憲明先生、遠藤登喜子先生がどのようにまとめるのでしょうか? ありきたりのまとめでは聴衆は黙っていないと思います。同時並行のセッションなので、検診の意義を問う、に参加できないのはきわめて残念!!
昼からの会長講演の構想は、今日明日でまとめようと思います。「他人の評価より自分の信念!!」とか、「宮仕えのばからしさ」とか、「和を以て貴いのか?」など、いろいろと頭の中には渦巻いていますので、無難な線でまとめようかと思っております。
ポスターレビューワーをお願いした皆さんは、最後の週末で、30分のレビュートークをまとめてくださっていると思います。一昨日、Web Conferenceで看護の演題のレビューをしてくださる阿部さん、早川さん、荒堀さん、大木さんとは、こんな感じでどう? と相談しました。その前に、相原先生の原案を見せてもらいました。相原先生は、アバスチンに関する10の演題のレビューですが、アバスチン無用論を展開する彼がどのようにレビューするか、ますます楽しみになってきました。基本は、よいところを見つけて褒める、こうすればもっとよくなる、みんなで多施設試験をやったら? みたいな建設的なレビューもWelcome Welcome ! 看護師の皆さんとの相談では、荒堀さんは、同じようなのを4演題づつ、3グループに分けて論じてみよう、とか、早川さんは、リンパ浮腫のセッションを、あえて、門外漢の観点から、鋭く突っ込もう、それから形成外科の演題がまぎれこんでいるが、どうしてこのような手術が普及しないのか、激しくつっこんでみたい、と言っています。いいね、いいね!! 形成外科の演題、決して紛れ込んでいるのではありません。リンパ浮腫お宅の皆さんに、そのような手術の本質的意義をいっしょに考えてもらいたいのでそのように組み合わせたわけです。大木さんは、就労支援の問題、患者団体・アドボカシーグループの実態や、そのあり方を分類してみる、というようなアイデアでまとめよう、ということです。患者団体にはI型アレルギーの私からみても、是非、そのように、まとめて頂きたい、と思います。ポスターレビューの会場には、一段高くなったところに、各ポスター発表者も聴衆の方を向いて着座しマイクも用意してあるので、レビューアー、ポスター発表者、そして聴衆の間での活発な討論も期待したいところです。
それと、先日医師会の講演会に参加したのですが、質疑応答の時間がかったるかったのです。司会者が、ながなが、ながなが、と、発表の内容をまとめました。これは無駄です。そんなことはいちいちせんでよろしい。そして、会場のみなさん、ご質門をどうぞ、と言っても数十秒の沈黙、やがて、会場から手があがり、司会者が「どうぞー」というと、おもむろに席をたち、マイクの前に行き、マイクをトントン、とんとん、とたたき、あー、あー、と言って、それから、ゴホンとマイクに向かって咳払い。やっと質問が始まる、という流れ。乳癌学会では、これはやめてもらいたい。司会者は発表内容をまとめる必要はありません、質問者は、発表が終わる頃合いを見計らってマイクの前にたち、司会者に「質問した~いぃ」サインを送り続けてください。時間がなくって切り上げられてしまう場合もありますからその場合にはご容赦を。マイクをとんとんすることや、マイクに向かっての咳払いもしないほうがエレガントね。あー、あーをやるなら、本日は晴天なり、も加えること。しかし、天気はどうも雨らしいです。そうなるとタクシーに乗る人が増えるので、タクシーの乗り場、降り場について、確認しておかなくてはいけません。あれっ? 準備できてなかったじゃん、そうそう、涙そうそう。