年度末が近づき「既に予算を確保してあるので」という理由で無駄な公共事業ががたがたと始まっています。同様に学会空白シーズンでもあるこの時期、「しゃんしゃん大会」も世の中の動向をあえて無視するように強行され続けています。N社ARB薬で血圧データがねつ造され、企業社員が共著者になっており、ねつ造されたデータを元に「虚偽の宣伝活動」をしたとで刑事告発された問題、営業の最前線では平身低頭ですが、下げた頭の上を嵐が過ぎゆくのをただじっと待っているかのようです。一方、姿を表さない営業の本丸は馬耳東風、人の噂も75日っていうような感じです。そのあおりで「当局からの指導が厳しくなりまして」と、まともな臨床研究がやりにくくなるというおかしな方向に解決策が動いているようです。「先生方の研究支援」はかつてはまっとうなこと、とされてきました。しかし、最近では製薬企業の営業担当者がサンプルの運搬に関わっただけで内部告発があったり、○○会社ではこんなことやっていますがいいんですかね?というたれ込みがあったりと、「倫理」の規範が見えなくなっているようです。今週末、弊社は地味に開催しますからと動き始めてしまったしゃんしゃん企画はもうどうにも止まらないみたいですが、僕は出ないから、の一言が暴走を止めるでしょう。ついでのAKB劇場には行けなくなるけどね。
渡辺先生、御無沙汰致しております。先生に御報告があります。先生にいただいた「開業しても医療のレベルをおとすな。高機能なクリニックを目指しなさい」とのお言葉を心に刻み、日々診療にあたっております。先日、挙児希望のある30代の女性の手術を行いましたところ、Luminal BのStage IIAでしたので、当院1例目のOncotypeDXを行いました。結果はlow riskとなり、化学療法を回避致しました。ご本人、御主人も非常に喜ばれ、2年間のホルモン療法ののち、妊娠・出産をどうするか相談する事となりました。良い結果でクリニックのスタッフとも喜びをわかちあった次第です。これからも丁寧な医療を心がけていきますので、御指導・御鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。