脳タリン学生に何を教えろというのか 秋の憂鬱の一コマ


浜松医科大学4年生の講義、毎年毎年、憂鬱な気持ちで、しかし、最新の情報を盛り込んだ自信作のスライドを用意して出向きました。パワポ資料を事前に担当講座の秘書さんに送り、秘書さんも心得たもので、きっちり学生人数分だけしかコピーしません。階段教室に入ると60-70名程度の学生が教室の後ろの方から前の方に密度勾配を持って座っています。10人ぐらいは寝ています。資料を置いて「資料を前の方にとりに来て下さい。」と言うとぞろぞろと降りてきますが、親切に出席していない友達の分も取っていく学生が多く、遠慮がちに後から取りに来た女学生約10名は資料がもうない、という状況。「複数持っていた人は返して下さい。」と叫びに叫んで渋々と何人かが返却しました。浜松医大では出席は取らないようですが、残った資料が22枚、119−22−α、が出席者数です。授業開始前に講義室の照明をめいっぱい明るくすることを覚えたのでそうして、「寝ている人は起きて下さい。」を大声で無機的に5回繰り返す。これほどにレベルの低い学生たちなのである、国立大学医学部といえどもね。「私は浜松オンコロジーセンターの渡辺亨と言います。君たちのために忙しい診療を切り上げて講義に来ました。今日は第二内科の系統講義として『ホルモン依存性腫瘍』の話をします。」と、これまた大声で宣言。講義が始まるとすぐに、出て行く学生ひとり。こういう馬鹿はほっとけばいいのだが、教育に来ている立場なので、ひるまずにすかさず「きみきみ、どこへ行くんだ?」、講義はこれで中断。「荷物を置いて着替えてきます。」とほざく。「バカヤロー、そんなことは講義前の休み時間にしておけ。」という内容を、少し上品に伝えた。その後、しばーらくして帰ってきたが、まるで自分のやっていることがわかっていないのである。後ろの方で、スマホを見ている学生、前の方で、明らかに講義とは無関係な書類をみている女学生、隣の学生としゃべっている馬鹿者もいるし、生化学の基本的な事もしらず、全く脳タリン学生がよくもこんなに集まったものだ。この集団にあと2回、講義に来なくてはならない。秋の憂鬱はこうして始まった。

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投稿者: 渡辺 亨

腫瘍内科医の第一人者と言われて久しい。一番いいがん治療を多くの人に届けるにはどうしたらいいのか。郷里浜松を拠点に、ひとり言なのか、ぼやきなのか、読んでますよと言われると肩に力が入るのでああそうですか、程度のごあいさつを。

“脳タリン学生に何を教えろというのか 秋の憂鬱の一コマ” への 2 件のフィードバック

  1. 東大でも京大でも似たようなもんだよ。

    おめーが自身の、自身の同輩の昔の姿を忘れちまってるだけ。

    当時の講師や教授も、お前達の振る舞いを見て同じくらいあきれ返ってたと思うよ。

    傲慢になっちゃダメ。得てして成功者様は忘れがちだけど。

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