濃厚なダブルヘッダーの一日


土曜日は午前中、東大の医学部図書館で開催された臨床試験学会で講演、対象は臨床試験をマネージするCRC(Clinical Research Coordinator)のみなさん。2-3年前までNSASグループでこのような勉強会を毎年開催していた。今回の参加者の中にはそのころからの顔見知りのCRCは数えるほど。この業界の離職率、回転率も随分高いなという印象をうけた。内容は(1)プロレスラーHの話題、その主題は私の目から見れば疑問を感じるような乳がん治療が、ワイドショーで不適切なほどに詳細に報道され、リテラシーの乏しい一般国民の間に無用な不安を引き起こし、診療の現場は混乱を来しているという現状。何が悪いと言ったら、おもしろおかしく画一的に報道するマスコミなのではないか、という視点。(2)臨床的平衡(clinical equipoise)、これは、ランダム化比較試験を実施する絶好の母地になる、つまり、CRCの活躍の土俵である、土俵とは相撲で使われる丸い場所だよ、という視点。(3)抗PD-1抗体最新事情。効果あっての治療薬なのだから、重箱の隅の副作用を一生懸命探さないでよCRCさんたち、という視点。このような勉強を経て「認定CRC]となるらしい。認定された場合とされていない場合と、何が変わるの? 給料が二倍になるの? 「認定CRC」でないと、治験とかの業務に関与できないということになるの? でも、離職率、回転率が高いのは、やはり、重箱の隅をつつくようなことばっかりやっていると、疲れ果ててしまうからなのかなー、など羽田空港までの道中、いろいろと考えたのだった。午後は、第二の故郷北海道の帯広で「乳がん診療と骨の健康(Bone Health)」の講演。会場は帯広駅前のアパホテル。駅前にはホテルが15ぐらいあるみたいで、観光客?、ビジネスマン? が多い土地らしい。学生時代、池田町のワイン城、愛の国から幸福へ、えりーものはるーは−♪、などを友らとオレンジワーゲンに乗って訪れた懐かしい土地でもあるが、随分と様変わりした。帯広厚生病院の北大第二外科出身若手吉岡先生と昨年だったか、その前だったか、札幌の講演で会った時の「帯広にきっと行くからね」という約束が実現したものだ。帯広は道東地区の玄関口、乳がん診療に積極的に取り組む医師、認定看護師が、やっと成長してきた土地、聴衆はすごく熱心で、的を射た質問が多くあり、今後がとても楽しみである。空港は町の南20kmぐらいのところにあり、往復は広大な農地の中のまーーーーっすぐな道をひたすら走る。往きは、豊かな農地、いかにも北海道、雄大だ!!という明るい車内だったが、帰りのハイヤードライバーの、え−、そうなの? という、ちょっとぞっとするような怖い話を聞き、車内はやや暗いトーンに。怖いのでこれ以上、言えないけど、ここ帯広は、昔は北海のヒグマ、中川一郎、ちょっと前は息子の中川昭一、それに民主党の石川知裕、そして今は新党大地の鈴木宗男、路チュウの中川郁子と、どれもこれもお騒がせの議員の地盤。しかもTPPとかCIAとかKGBとかが絡んでいて・・・・、こわーい、ということで、日曜日の昼さがり、安堵の土地、浜松に戻ってきた。いろいろな事があったが成長できた一週間が過ぎ、それでも朝は来る、明日は、木俣新ちゃんがやってくる。

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投稿者: 渡辺 亨

腫瘍内科医の第一人者と言われて久しい。一番いいがん治療を多くの人に届けるにはどうしたらいいのか。郷里浜松を拠点に、ひとり言なのか、ぼやきなのか、読んでますよと言われると肩に力が入るのでああそうですか、程度のごあいさつを。

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