そしてこれから
2007年7月、92歳の父を看取り、2009年4月、5歳上の姉を看取った。父は口腔がん、姉は乳がんで、私の専門とするがんでこの世を去った。主治医として、また、家族として関わったのであるが、がん患者の苦しみ、家族の苦しみも味わった。と同時に、もっとよいがん医療をつくれないものだろうか、という熱意はさらに強くなった。診療所でできることには、限界があるのも事実だが、診療所でなければできないこともある。大病院と同じ事をやろうとしても意味がないと思う。診療所だから出来るがん診療は、おそらく、日本全国どこでも、ニーズは高いだろうと思う。今後も便利で、安心、安全、安寧なるがん診療をさらに発展させて行きたいと思う。