ナイチンゲール誓詞は次の5つの誓いからなっています。第一の誓いは「われはここに集いたる人々の前に厳かに神に誓わん、わが生涯を清く過ごし、わが任務を忠実に尽くさんことを」です。これは、全知全能の神の前に神から与えられた看護師としての使命(ミッション)を忠実に行うことを誓うという信仰告白のようなものです。自分をガラス張りにして謙虚に生きる、仕事をするということです。
第二の誓いは「われはすべて毒あるもの、害あるものを絶ち、悪しき薬を用いることなく、また知りつつこれをすすめざるべし」です。清原に聞かせたい誓いであります。また、第三の誓いは「われはわが力の限りわが任務の標準を高くせんことを努むべし」ということで、ワーク・ライフバランスではなく、ワーク・ライフ・スタディバランス、スタディ無くして向上なし、ということを述べています。そして第四の誓いは「わが任務にあたりて、取り扱える人々の私事のすべて、わが知り得たる一家の内事のすべて、われは人に洩らさざるべし」で、これは守秘義務を述べています。医療者は法的には刑法第134条と保健師・助産師・看護師法42条で守秘義務が定められていますが、今一度、この第四の誓詞と法律の条文を確認しておきましょう。そして最後の誓いが「われは心より医師を助け、わが手に託されたる人々の幸のために身を捧げん 」で、あの手のおばさんたちが目くじらをたてるところ。しかし、これはチーム医療の真髄を伝えているもので謙虚な気持ちで受け入れなくてはなりません、もうわかりましたね。