看護フォーラム21


7月2日は、がん情報局主催第10回がん看護フォーラムが開かれた。テーマは、これからの地域医療。きちっとの佐藤を迎えてがん医療の近未来と、介護の近未来を重ね合わせてあぶり出し、問題点を討論した。7対1看護の基準が引き上げられて、多くの病院では7対1看護を放棄、その結果、30%近くの看護師が余剰人員となる。行き場所のなくなった病棟看護師は、外来、相談外来、連携室などといった、今までとは異なる部署に配置される。夜勤手当もないので給料も減る。今まで外来に配置される看護師は、年寄りとか、産休明けとか、病棟で使いものにならないとか、空気読めない、といった訳あり看護が大部分で、自分でやるからいいからあっちいってて、と言いたくなるようなのが多かったが、今後はエースが外来に投入される、と思いきや、多くの病院ではまだまだ、そのようなパラダイムシフトには至っていない。ましては、外来から地域医療へ、看護師からケアマネージャーへ、という時代の要請にも無頓着だ。ケアマネージャーの研修プログラムも、地域包括ケアを見据えて改訂される。全てのケアマネージャーはがん介護を習得しなければならないというカリキュラムである。看護師の資格をもったケアマネージャーが今後は主役となるだろう。病棟勤務の30才以下の看護師のみなさん、いつまでも今の状況が続くと思っていては大間違いだ。ケアマネージャーへの転職を考えた方がいいと思うよ。

投稿者: 渡辺 亨

腫瘍内科医の第一人者と言われて久しい。一番いいがん治療を多くの人に届けるにはどうしたらいいのか。郷里浜松を拠点に、ひとり言なのか、ぼやきなのか、読んでますよと言われると肩に力が入るのでああそうですか、程度のごあいさつを。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。