第22回 乳がん市民講座のご案内


2016年8月28日に開催されるNPO法人がん情報局主催の乳がん市民公開講座をご案内致します。今回で22回になります。テーマは、「乳がん薬物療法の副作用を考える」です。基調講演は、「正しく知り正しく対処しよう、自分のために」としました。細胞毒性抗がん剤でも、ホルモン剤でも、分子標的治療薬にも、いろいろな副作用があります。しかし、効果あったればこその治療ですから、多少の副作用は、「でるもの」とうけとめ「対処方法」を心得ておくことが肝要だと思います。副作用は絶対にいや、という人もいますが、そのような人の中には、昔、ご家族で抗がん剤の副作用で苦しんだ人がいて、その姿を見た記憶から、そのように拒否する、ということがあります。しかし、時代はかわりました。副作用対策が進歩して、以前に比べればずーっと楽に抗がん剤治療をうけることができるようになっています。また、副作用は生涯にわたって続くと誤解している方もいます。そもそも、点滴した抗がん剤が生涯にわたり、体内に残ると思っているひともいます。そんなことはありません。翌日には分解されたり体外にだされたりして薬自体は消滅するのです。また、最近、抗がん剤は効かない、といった主張をする不見識な医師がマスコミに大々的に取り上げられた入りして影響をうけているひともいます。がんの治療薬に限らず、全ての薬には、「めざす効果」と「出てほしくない副作用」があり、この2つのバランスをうまく取りながら治療を進めていくことが大切です。

今回も、前半で基調講演、上記の「正しく知り正しく対処しよう、自分のために」を渡辺亨が話します。後半は、予め、皆さんから寄せられた質問にお答えします。質問は、乳がん診療のことなら、薬の副作用のことでなくても構いません。8月20日を締め切りとしています。

詳細は下記をクリックしてください。

市民公開講座ご案内

 

投稿者: 渡辺 亨

腫瘍内科医の第一人者と言われて久しい。一番いいがん治療を多くの人に届けるにはどうしたらいいのか。郷里浜松を拠点に、ひとり言なのか、ぼやきなのか、読んでますよと言われると肩に力が入るのでああそうですか、程度のごあいさつを。

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