生まれたばかりの赤ちゃんに自分の事を自分でしなさい といっても無理です。成長するにつれ自分の事は自分でできるようになり 小学生ぐらいになると他の子の事も考えなさい、というように社会性を学び利己と利他の葛藤も経験します。中学性、高校生では生徒会活動とかボーイスカウト、ガールスカウト活動やクラブ活動を通じて利他意識をしっかりと身につけるような教育、指導をうけ、社会人としての活動にふれながら成長していきます。成人の日をむかえて、キミもオトナのナカマイリと言われるけれどなんの事だが、ピンとこない不完全なオトナが増えます。でも、社会に揉まれて、様々な経験をして40歳、50歳と、利他を発揮する成熟したオトナとして社会の骨組みを支えて、社会の充実に貢献する年代を迎えます。60歳台半ばを過ぎると、頭も固くなる、主張を曲げない、ひとが多くなります。時に、理性も衰え破廉恥行為で晩節を汚すひと、利己に回帰して晩節を汚す人、そのうち認知症が進み、利己すら全うできない身の上になり、介護保険で「おしもの世話」をうけ、徘徊して鉄道にはねられたりと、社会性も失われてこの世を去っていく。これが人間のライフサイクルと言えましょう。