オンコロジストの生い立ち(3)


当時は、がんの患者にがんとは言わない、つまり病名告知をしない時代でした。肺の扁平上皮癌の場合は「肺アスペルギルス症です」といって、「肺にかびがはえた」と言いました。抗がん剤を「かびを抑える強い薬」と言うのです。この一連のうそのつき方をオーベンに教えてもらい、うまく言うように何度も練習しました。夕方、オーベンと私、相手は患者だけ、家族も看護婦もいない暗くなった外来でのムンテラ。緊張して汗(^0^;)びっしょり。当時はこんな絵文字はありませんでした。終わったあとで「おまえ、うまいなあ」とつねた先生に褒められました。というより、おだてられたのを今でも覚えています。

投稿者: 渡辺 亨

腫瘍内科医の第一人者と言われて久しい。一番いいがん治療を多くの人に届けるにはどうしたらいいのか。郷里浜松を拠点に、ひとり言なのか、ぼやきなのか、読んでますよと言われると肩に力が入るのでああそうですか、程度のごあいさつを。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

w

%s と連携中