呼吸器、つまり肺の病気を専門とする診療科でしたから、肺気腫、今で言うCOPD:慢性閉塞性肺疾患の患者も入院していました。夏休みは2週間あって、交代でとることができました。その間は、同期の進入医局員が休んでいる間、別のオーベンの指導をうけ、また、患者も増えます。その時に担当したCOLDの70才すぎの男性、肺炎を起こして死にそうになり入院、少し良くなると「ワシは家に帰る」と勝手に退院し、また肺炎で入院、こいずみ先生がオーベンとして指導してくれましたが、夏休みの間だけだから、と毎日の回診は、がんこなじいさんの人生訓を我慢して聞けばいいから、ということでした。