オンコロジストの生い立ち(12)


膵臓の検査をどうしましょう、と病棟でつねた先生に相談してみたところ「膵臓っちゅうよりは、この患者肺腺がんだべ、アミラーゼ産生肺癌でないかい? 明日の総回診で説明できるように図書館で調べてよ」ということで夜遅くまでもくもくと調べたのでした。教授回診は毎週、木曜日に研修医、病棟医(オーベン)などが、入院している約40人の入院患者ひとりひとりの状態、とくに前回からの変化、今後の方針などを教授の前で発表します。教授回診では教授もそれまでに発表された患者一人一人の情報を自分でまとめて記入した京大式カードを見ながら発表を聞くので、前回までの内容と矛楯したことをいうと、あからさまに首をかしげます。私の教授回診デビューは、「アミラーゼ産生腫瘍」の患者でした。

投稿者: 渡辺 亨

腫瘍内科医の第一人者と言われて久しい。一番いいがん治療を多くの人に届けるにはどうしたらいいのか。郷里浜松を拠点に、ひとり言なのか、ぼやきなのか、読んでますよと言われると肩に力が入るのでああそうですか、程度のごあいさつを。

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