大橋先生との30年


大橋靖雄先生のご逝去の報に触れ悲しさに暮れております。

大橋先生との出会いのエピソードは本ブログ「大橋先生との26年」に書きましたhttps://watanabetoru.net/2017/10/。1週間のがんの臨床統計学セミナーがイタリア北部のオルタ湖畔で開かれ武山大陸さんのお世話で参加しました。武山さんからは「日本からもうひとり参加者がいますから」と言われていましたので初日のレセプションで見かけた日本人らしき男性に話しかけたのが大橋先生との出会いでした。毎日毎日臨床試験のこと、Oncologyのことなど大橋先生と共に学び友好を深めたのでした。帰国後、大橋先生は勝どきのご自宅から国立がんセンターで毎週火曜日朝7時から開催されていた「Oncology Conference」にほぼ毎週参加され益々親交を深めたのでした。阿部薫先生の指導の下、大橋先生と二人三脚で臨床試験グループCSPOR(シースポア)を立ち上げ、臨床試験「N・SAS(エヌサス)」を計画・実施・解析・公表するまでに成長させることができました。大橋先生は、ひょーひょーとした気さくなお人柄で、前例や形式に囚われず、いいと思った事はどんどんと推し進め、周囲の人を、いいね、いいね、よしっ、それやろう、とほめてほめて、引っ張り上げ、オンコロジスト、スタティスティシャン、データマネージャーなど、おおくの人材を育て上げてくれました。振り返ればすべてが楽しく充実した日々でした。大橋先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

投稿者: 渡辺 亨

腫瘍内科医の第一人者と言われて久しい。一番いいがん治療を多くの人に届けるにはどうしたらいいのか。郷里浜松を拠点に、ひとり言なのか、ぼやきなのか、読んでますよと言われると肩に力が入るのでああそうですか、程度のごあいさつを。

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