浜松オンコロジーセンターでもCOVID-19ワクチン接種が順調に進んでいます。
ニュース番組などで、1回目接種した人 ○○人、2回目も終了した人 ○○人と、毎日毎日変わる接種人数が正確に報道されています。
この仕組みは、厚生労働省から医療機関等に事前に配布された「VRS(Vaccination Reporting System:ワクチン接種報告システム)が役立っているからです。
接種対象者(今のところ80才以上)に市、町から郵送された「ワクチン接種券」には本人を識別するバーコードが印刷されており、それをVRSのタブレットで読み込み、接種場所、年月日を入力し、転送ボタンをクリックすると、即座に厚生労働省ワクチン課に送られます。
このタブレット、とても不出来でバーコードが読み取れない、反応が鈍い、ピントが合わないという、使いにくさがあったためか、後日、担当部署からへんちくりんなダンボール箱(縦横A4の大きさ、厚さ5cm)が送られてきました。箱の上にタブレットを置き、箱の中にワクチン接種券を入れると、タブレットのカメラの位置とバーコードの位置がぴったり合う、というものです。しかし、これも全く役立たず!! というのは、箱の中が真っ暗になるため、バーコードを読み取れない、という致命的な欠点がありました。とにかく箱の中を照らせばいいから、キャンプに持っていく懐中電灯で照らしながら読み取れば、さくさくと読み取れることがわかり、登録は順調に進みました。
ところが、昨日、市長名の入った通達が浜松保健所から送られてきて、それによるとバーコードの読み取りはしなくてもいい、ということでした。おそらくたぶんきっと間違いなく、懐中電灯で照らす、という発想のない施設では、「やっぱり使い物にならん!!」との不満が噴出したものと思います。
次の解決策としては、きっと、厚労省はダンボールの内部に豆電球と電池を配置するような「小学生の夏休みの宿題」のようなバージョン2がおくられてくるのではないか、と楽しみにしております。今日も接種が終了、「いつも来ているところでよく知っている先生や看護師さんがいてくれてとても助かります」という評判です。町の小さな診療所での個別接種のお話でした。おしまい。