美しきプロモーションコード


しゃんしゃん大会、途中まで出たけど、ああいうのはもうやめなくてはいけません。お金かけ過ぎ、真実ちゃんと伝えていない、発売記念講演会としたかったのだろうけど薬価算定が遅れており「承認記念講演会」というネーミング、そんなの聞いたことないぞ!! 写真撮るな、録画するな、友人つれてくるな、医師以外立ち入り禁止、プロモーションコードできまっているんだぞ! くだらない取り決めにも従順に従うことをコンプライアントという世の中だ。前からつめて座れ、間をあけるな・・と会場係なのかコンパニオンなのか、マスクの似合うお姉さんたちがうるさく指図する。 しゃんしゃん芸人として登壇した皆さんはああいうふやけた話になるのはわからないでもないけれど、それにしても内容は最低レベルであった。ご祝儀、ご祝儀、と、みんなで盛りまくるのはプロモーションコードでは禁止されていないらしい。サイエンスではなくビジネスだからつべこべ言うなということか? ではパルボシクリブについてサイエンスはいつ討議するのだろうか? ランチョンセミナーでただで弁当食べておいて難しいことを言ったらだめだよ、と遠い昔、忠告されたことがありました。

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大橋靖雄先生との26年


大橋_交友抄

今日の日本経済新聞のコラム「交遊抄」に大橋靖雄先生が私のことを書いてくれました。大橋先生との26年の交遊は、まさにこの通りです。たいへん、よくまとまった素晴らしい文章だと思います。

スイスとの国境に近いLake Orta(オルタ湖)のほとりのホテルに1週間缶詰になって統計を学ぶ合宿でした。それをきっかけに大橋先生との協力の歴史が始まりました。

情熱を傾けて取り組んだNSAS試験は今振り返って見ても、貴重な経験でした。

そして現在、お互い、それぞれの過去を大事にしながら「今」を熱く生きている、そんな感想を抱きました。

台風一過


DSC_1144超大型の台風21号が静岡県に上陸、深夜から明け方にかけて大雨、強風で庭木は倒れ植木鉢が割れ、建物が揺さぶられた。我が家は免震構造なので地震には強いが風には弱いのだ。朝をむかえ一安心、台風一過の晴天! 今日は青森出張、空路はあきらめて新幹線🚄を乗り継いで青森に移動中。水位の上がった富士川鉄橋は徐行。川の濁流と美しい富士山が撮れた。+

ちーがーうーだーろーぉ!


Dr.Spoon 日本名さじ先生がm3でレチノブラストーマのことをレチノイドブラストーマと、信じられないような間違ったことを言っていた。耳を疑ってしまった。おいおい、専門家のふりをするなら基本的なところを抑えておきなさい。スポンサーのファイザーもファイザーだよ。原稿チェック、音声チェックしていないのだろうか? 画面のスライドにも、レチノイドブラストーマって書いてある。11月11日のしゃんしゃん(香香)大会、楽しみですね。

https://mrkun.m3.com/mt/onepoint/2584/view.htm?mkep=mrq2.0&pageContext=gp-58524&displaysite=pc_rhs_mrkun_05_limited&mke=1&directQfb=true

乳腺外科の先生に伺います


Q1:インプラントを用いた乳房再建、かつてはIWHR先生、NGM先生に依頼していました。今は浜松総合病院(仮称)の形成外科医に依頼しています。できばえ? そりゃあ当然、NGM、IWHR先生の方が圧倒的に素晴らしく、形成外科医といっても乳腺については駆け出しに近い浜松総合病院の作品は「ひどいもの」です。乳腺の再建は、乳腺という臓器を熟知している乳腺外科医が行うのがいいとつくづく思います。浜松総合病院の形成外科医は、そのうちうまくなるのでしょうけど、このラーニングカーブの間にしくじり再建をやられた患者はたまったものではありませんが、どう思いますか?

Q2:インプラントを用いた再建が保険承認されて以来、温存できるのに全摘・再建になってしまうケースが実に多いのですが、他の施設でこのような傾向はありますか?  あるいは、乳腺外科医の先生方、ちまちま温存するよりざっくり乳切してしまって「あとはよろしく」と形成外科医に頼んで手を下ろして休憩室でお茶を飲む方がいいのでしょうか?

Q3: 現在30才以下の乳腺外科医は、もし、外科医としての人生を歩むのなら、形成外科医と乳腺外科医のダブルライセンスを獲得して、外科医の人生を全うする、というのをどう思いますか? SGR先生の言うように「腫瘍内科医が足りないので、腫瘍内科医の仕事である薬物療法を外科医が担当する」というのと、「腫瘍内科から見てもとても手術を依頼したいとは思えないような薬物療法の治験に情熱を燃やし手術に興味が薄い乳腺外科医が存在する」というのとはニュアンスが異なります。今後、「薬物療法の治験に情熱を燃やし手術に興味が薄い乳腺外科医」が増えることは望ましい事でしょうか?

医学の歴史 消化器外科編


胃潰瘍の薬「シメチジン」商品名「タガメット」が、我が国初のH2ブロッカーとして発売されたのが1982年です。その翌年、私は国立がんセンター病院レジデントとして札幌から築地に移りました。

今ではH2ブロッカー、プロトンポンプ阻害剤、その新型であるタケキャブなど、豊富な薬剤があり、胃潰瘍は薬で治る病気です。しかしシメチジン登場前は、粘膜保護剤といわれる「胃薬」と食事療法で厳しく食事管理を行い、それでも治らない場合は、胃全摘をしたり、迷走神経遮断術などの外科的治療が行われており、胃潰瘍手術専門の病院もあったほどでした。私は札幌で研修していた時、担当患者が入院中に胃潰瘍から出血、吐血して深夜に亡くなり、悔やんでも悔やみきれない思い出があります。朝日の中で遺族に会ったときの光景が今でも目に浮かびます。その時に胃潰瘍の事をいろいろ勉強して論文、雑誌でよく見た名前が東京のK先生。外科で迷走神経切断術とかやっていて潰瘍外科の専門と紹介されていました。

その後、築地に移って、がんの勉強をやっているとき、胃がん手術の専門として、K先生の名前をよく見るようになりました。あるとき、都内の講演会を聞きにいったらK先生が胃がん手術の歴史みたいなことを話して、昔から胃がん手術に取り組んでいるようなことを言っていました。

その後、ピロリ菌感染が萎縮性胃炎をへて、胃がんの発生をもたらすということが明らかにされ、「ピロリ除菌で胃がん予防」、「胃がんは感染症」、「塩蔵から冷蔵への移行で胃がん減少」ということが常識になったころ、大教授として学会を席巻していたK先生がテレビの健康番組で、「私は長年、胃潰瘍と胃がんの関係を研究してきました」と言っておりました。定年後のK先生、最近はあまり名前を聞きませんが、門下生の教授が50人近く全国にいるそうです。

節操がないと批判するか、変わり身の早さを揶揄するか、はたまた、50人の門下生を恐れて沈黙を守るか、あるいは、数々の業績を褒め讃えるか、賢い道はどれだろうか。

 

灰色の調剤薬局?


「ジェネリックはやめて下さい」という患者がいる。レトロゾールを処方している患者や患者家族から、しかも複数の、しかも市の北の方の地域の人たちばかりから。ジェネリックにも松竹梅があって、梅(粗悪品)もあるようだ。しかし、「松」なら、問題なし、ということになっている。お上(厚労省)は医療費削減の施策としてジェネリック使用を推進している。浜松オンコロジーセンターは開院以来、院内調剤を原則としている。患者は便利だし、チーム医療の一員として薬剤師は診療の流れをきちんと把握し、医師、看護師からの説明との整合性も取らなくてはならないからだ。しかし、在庫薬剤品目数は厳しく制限しなくてはならないので、ジェネリック先発品も両方院内在庫、というわけには行かないので、全ての品目について、可能な限り「松」レベルのジェネリックを採用している。

ジェネリックはやめて下さい、という患者に理由を聞くと、ジェネリックは粗悪品、先発品が高品質、と信じているようだ。だれがそんなことを言っていますか? と聞いても、言葉を濁す患者が多いが、希望ということなら「フェマーラ」と書いて院外処方箋を発行してきた。そこで、おや? おーや〜? と、あることに気づいた。フェマーラに変更を希望した患者は、同じ地域の同じ調剤薬局に行っている。調剤薬局が先発品を推奨するのは悪いことではないけども、なにか、怪しい臭いがする。厚生省(当時)の薬剤師の牙城である医薬安全局(当時)が医師の独断・専横にはどめをかけるため、院内調剤から院外調剤薬局への移行を後押しし、ジェネリック導入を推進している。医療の透明化という点では院外調剤はいいことかもしれないが、診療所にも有能な薬剤師を配置すれば、前述のようにチーム医療の実践の下で、質の高い調剤が達成できる。院外調剤は患者には不便だし、情報提供も不十分だ。それにくわえて、灰色の調剤薬局がおかしな誘導をしているとしたら、院外調剤推進も考え直さなければいけない。また、子供医療費無料を悪用して、お兄ちゃんの薬を弟の名前で処方してもらいなさいと、親をそそのかす調剤薬局の親父もいるらしい、という話は以前、このブログで触れた。

「すべての民のうちから、有能な人で、神を恐れ、誠実で不義の利を憎む人を選び、それを民の上に立てて、千人の長、百人の長、五十人の長、十人の長としなさい。(出エジプト記18:21)」

「不誠実で不義の利を愛する」ことがあるとしたら、そこは改めなくてはいけないのだ。