確かにオープンシステムだね


「オンコロジーセンターってオープンシステムなんですね」と、神谷智子看護師に言われ、なるほどね、と思いました。確かに、外来には内分泌・糖尿病・代謝内科系で鈴木究子先生、乳腺外科で徳永祐二先生が来てくれて、ハイレベルの診療を引っ張ってくれているし、佐藤政広先生も癌研での厳しい研修の間に腫瘍内科学の実践を勉強しに来ています。MMGなどの画像診断は吉田雅行先生が定期的に来てくれ「吉田学校」を開催、技師、医師、看護師、薬剤師などを対象に治療方針にせまる画像診断の勉強会をやってくれています。さらに、患者支援活動「ガーベラ」では医療センターの看護師の方々がリンパ浮腫治療について実践講座を開催し、その後のフォローアップに来ててくれたりと、院外からの専門家が存分に活躍してくれています。一方、私は父の作った浜松医療センターのオープンシステムを活用し、院外医師として可能な限り出向いて回診や病理、術前、術後カンファレンスなどに参画して診療、教育、研修に携わっています。そういった意味では、相互の人的交流を基盤とした顔も頭の中味も見える病診連携と言えるんじゃあないかと思います。あちこちで声高らかに謳われている病診連携ですが、あちこちで全然うまくいっていません。その理由は、医師の手前勝手な都合で病診連携をこずるく利用してやろう、という魂胆だからではないでしょうか。オンコロジーセンターがオープンシステムっていう風に意識したことはありませんでしたが、言われてみれば、なるほど、OPEN TO EVERYBODYです。何ごともOPENに、というように、第三者の目、耳が常に近くにある状況は、風通しがいい、ともいわれるように、客観性を恒常的に維持することができ、とても好ましい状況であると思います。医療には正解が二つ以上あり、なぜ私が正解Aを選んで、なぜあなたが正解Bを選んだか、というプロセスが説明できるのならば、お互いの選択を尊重する、というという場面も多いのです。しかし、架空の例をあげるならば、佐々木先生は抗がん剤が必要というけど、佐伯先生はホルモン剤で良いという場合、これは、どちらも正解ということもあるのでしょうが、周囲からみると意見がいつも違っていて僕たちはどちらについていいかわからない、ということになる。これは、顔も見えない、頭の中身も見えていない、というのが理由なのではないでしょうか。意見交換の場は、もっともっとあればいい。懇親会だって、飲み会だって、どんどんやればよい。懇親会に出ない陰気な薬剤師とか、何よりも家庭第一主義、会議も上の空で遅れて来たかと思ったら終わるか終わらないうちにそそくさと荷物もまとめて帰宅する乳腺外科医、自分で勉強するとか言ってカンファレンスにも全く参加しない偏屈な腫瘍内科医など、行動パターンをオープンシステムにバージョンアップしたらいかがだろうか、明るい未来が開けるぞ!

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