言葉づかいに気をつけるよう努力する


2-3年前のASCOで発表者が「数名の患者が治療無効であった」という意味で”several patients failed the treatment”と言った途端、会場から “Patients didn’t fail! The treatment failed!!” (患者は失敗していないわ!治療が失敗したのよ!!)と、アドボカシーピープル(患者団体)と思しき女性が金切り声をあげた。発表者はすかさず、” Oh I’m sorry, you are wright. I mean the treatment DID not work.”(あっ、すみません。あなたの言うとおり、治療が効かない、ということです)と言いなおした。同様の指摘はその後も、司会者がしたり、何回か聞いた。気になったのでの英次郎で調べたら fail treatment は、(患者などが)治療に失敗する、と載っていた。言葉づかいに気をつけなと言われた前回の話の後、言葉づかい反省週間として、朝のジョギングの時にも「ことばづかい、ことばづかい」と言って走っている。「薬剤を投与する」という表現も当たり前に使っているが、以前、「動物園のクマに餌を投げ与えるみたいでおかしい」という意見を聞いたことがある。それなので、なるべく「投与」は使わない。10月の癌治療学会で一緒に講演したSJ先生が「最近では治療がかなり進歩して、再発しても5年とか、下手すると10年以上生存する場合もあり・・・」という、スキあり発言をしていた。こういうのは意外と本人は気づかないものなのだが、時々は言葉づかい反省週間を設定するのが良いだろう。