大事にされなければいじける


若者が将来に夢と希望が持てる社会に・・ と安倍首相の所信表明演説。そのとおりだけど、大学の講義とか、大学のマッチングの状況をみると、なんだかねと思います。講義中に正々堂々と講義室を出て行く学生たち。講義中にロビーでトランプゲームに興じる学生を何らとがめない教師陣。講義に出ていても携帯いじったり文庫本読んでいたり講義なんか聞いてもしょうがないと言わんばかりです。こちらは忙しい外来を調整して年に三回も四回も学生講義に出向いているのにそんなこと知ったこっちゃないね、という学生の態度、そのあげく、大学のマッチング率は全国最下位と惨憺たる状況です。いえることはただ一つ、学生達は、自分たちが大事にされていない、講義を途中で出ても注意もされない、無視されている、勝手にすれば、という扱い。こんな大学なら誰だって卒業後もここで勉強しようなんて思いません。君たちを大切に育て立派な医師になってもらいたいから6年間、共に歩もう!! っていう姿勢は大学側にはないし、学生も外部から忙しいところきてくれる講師陣に対しても来るのがあたり前、起立、礼、ありがとうございました、なんていう規律もないばかりか、外部講師の講義は試験には出ないから講義もでないということか。いずれにしても大事にされなければだれだっていじけ、ここに自分の将来を見いだす事はありませんし、夢も希望も湧いてきない、と思います。

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すでにデータは十分だ、厚労省よ、早急に承認せよ!! お願いしますだ、お代官さま


2013年のSt.Gallen Consensus Conferenceで、遺伝子発現解析に基づく治療選択は妥当か、という質問に、世界の専門家の大部分は妥当だ、と答えました。そのとき、私は、スライドに映し出された4つの検査名について、これらのひとつも日本では承認されていません、と発言しました。すると、まわりのパネリストたちは、驚いて、「えっ、本当か?」と言いました。遺伝子発現解析とは、具体的に言えば、「Oncotype DX」、「MammaPrint」、「PAM50」などです。そんなこともあって、2013年の日本乳癌学会でのコンセンサス会議では、遺伝子発現解析を一日も早く、日本でも実施できるようするにはどうすれはいいか、という議題があげられ、すでに日本人でも検討されたデータはあるわけだから、あとは手続きだけだ、行政的手続きを急ぎましょう、というようなコンセンサスが形成されました。一年後の今年、2014年の日本乳癌学会でのコンセンサス会議では、しかし、あまり進展はなく、返って、難しい問題ですね、というような雰囲気に逆戻りしていました。いったいどういうことでしょうか? 先日、Oncotype DX」の会議で聞いた話では、(1)日本人を対象とした予後因子としての検討は既に行なわれ論文にもなっています。(2)医療経済学的検討も日本の状況に即して行なわれており、必要のない抗がん剤治療を行なわない事で、医療経済効率も良好である、つまり、節約効果が十分に証明されているという研究結果が論文にもなっています。(3)また、Oncotype DXの検査結果を知る前と知った後で、医師がどれぐらい、化学療法を行なわないというふうに判断を変えるか、という検討を、実症例をモデルに行なった検討も論文になっています。この三つの研究がすでにおこなわれているのだから、このデータをもとに、厚生労働省は、なぜ、OncotyoeDXを承認しないのか、それが疑問だったわけですが、会議での説明で、その謎も少し解けました。つまり、厚生労働省の担当者によって、言う事がころころ変わり、この三つのデータで十分だといった担当者は突然退職して、きちんと引き継いでいないとか、別の担当者は(3)と同じ研究をもう一度実施しなくてはならない、と言うなど、行政の無責任な対応が決定遅延の原因であろうということが浮かび上がってきました。こんな行政の気まぐれに私たちはいつまで振り回されなくてはいけないのでしょうか。データはもう十分にあるのだから、無用なお作法論でこれ以上、患者に迷惑をかけるのはやめなさい。もうひとつ、この会議で学んだことですが、「先進医療B」として当局(たんとう部署不明)」に認められた場合、アフラックだとか、日本生命だとか、ジブラルタ、などなどの民間保険で月々の掛け金に150円程度を上乗せすれば、40万円のOncotypeDXも民間保険でカバーされるという仕組みがあるということです。そういえば、テレビのコマーシャルでも、先進医療をカバーします、と言っていますね。厚労省の担当者の中には、健康保険で償還の対象となるようにするのが目的であって、先進医療Bの状態は、一時的な、過渡期的な段階ととらえるベキだ、と言っている人だか部署もあるそうです。しかし考えてもご覧なさい。40万円もする検査、これを健康保険で償還できるほど、健康保険支払い基金は裕福なんでしょうか? 国は裕福なんでしょうか? 国民医療費40兆円を超え、今後ますますの高齢化社会で医療費が膨らんで行く事は確実なのに・・・。受益者負担の原則で、個人個人が自分の将来を考え、民間の保険に加入し、それに、先進医療Bとして、OncotypeDXをカバーしてもらえばいいのではないでしょうか? なんでもかんでも、お国に負担してもらう、という時代でもないのです、原発もなくなって電気代の値上げもいやだ、というのなら、その分、国が電気代を肩代わりしなくてはいけないのだから、公助ではなく、自助でまかなうことも考えて行かないといけないと思います。

いずれにしても、すでにデータは十分あるのだから、厚生労働省は急いで遺伝子発現解析を先進医療Bとして承認してくださいませ、お代官様、お願いしますだ。

プレゼン技法の劣化を感じた


最近のミーティングで久しぶりにあるひとのプレゼンテーションを聞きましたところ、それがあまりにお粗末なものであって失望と言うかあぜんと言うか、そんなもんかっていうか。昔はもうちょっとまともなプレゼンだったと思うけど施設を移って劣化したようです。以下の諸点を改めればといういう建設的内容に展開。

(1) レーザーポインターをぐるぐるぐるぐるまわす: これをやる人は多いが、これは厳禁だ。目が回る!! とかつては大御所先生たちに一斉に叱責された。ポインターは、ピタッ!!と留めおき、せいぜい、示したい行をゆっくりとなぞるぐらいが望ましい

(2) えーーー、あーーーーー、まあーこのー、といった、不要な間投詞が多い: えーーーが長過ぎて、最後は息が続かなくなって「つぶつぶ音」なるぐらいで、これは聞きにくい。

(3) スライドのフォントがめちゃくちゃ: 半角で表すべき数字が全角だったり、明朝系、ゴシック系が同じスライドに混在していた。その人の上司のスライドも同じような感じだ。

(4) 色使いが不気味:若草色、ピンク、黒などが混在し、実に気味が悪い。センスの問題だろうか?

プレゼンについて私は恩師阿部薫先生らにめちゃ厳しく叩き込まれたのですが、最近はあまりうるさく言う人はいないのでしょうか? 厳しく指導するとやめちゃう人もいるっていうしね。

神戸のまとまり


神戸に行ってきました。以前から神戸には時々講演に伺っております。かつては「大阪大学系」「京都大学系」「神戸大学系」といった感じで別々に呼んでもらって1週間の間隔で別の「派閥」から講演の依頼がきたりということがありました。ところが、昨日は、神戸に数年前に設立されたNPOが主体となった開催された乳がん看護をテーマにした勉強会でした。学派派閥のこだわりもなくとても建設的な勉強会だったと思います。私の講演のタイトルは「乳がん薬物療法-地域・施設格差を考える」という新作ネタ。古典落語と新作落語の要素を取り入れて、時事ネタももりこんで・・。充実した会でした。