ちょっと違うんでないかい


「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針 ガイダンス」(https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10600000-Daijinkanboukouseikagakuka/0000166072.pdf)の第4章に「 研究者等の基本的責務」の記載があります。そこには「研究者等は、研究の実施に先立ち、研究に関する倫理並びに当該研究の実施に必要な知識及び技術に関する教育・研修を受けなければならない。また、研究期間中も適宜継続して、教育・研修を受けなければならない。」と、教育・研修を受けなければならない、とうるさく書いてあります。このガイダンスには、ほかにも教育・研修が必要だ、とやかましく述べています。これに基づいてか、研修会とか、講習会とかに参加して、参加証をもらうことが不可欠なような風潮になっています。しかし、大切なことは「よく勉強して、自己研鑽をつみ、研究者としての必要・十分な知識と理解と応用能力を身につけること」ではないでしょうか。研修会で朝から午後4時の終了時刻までずーっと居眠りしていても4時30分に参加のハンコだけもらえばそれでOKというのはどう考えてもおかしい。だから、大切なのは「教育・研修をうける」のではなく「各自学習し、十分に研鑽をつみ、正しく習得すること」であり、そのように条文を書き換えるべきだと思います。ガイダンスの基本的な考え方、ちょっと違うんでないかい(北海道弁で語る)。文部科学省研究振興局ライフサイエンス課生命倫理・安全対策室と厚生労働省大臣官房厚生科学課、医政局研究開発振興課が作成したガイダンスだということだから、頭の固い、現場を知らない小役人の作文でしょうね、仕方がないのかも知れません。