第12回 がん看護フォーラム21 のご案内


NPO法人 がん情報局(http://www.ganjoho.org)では、第12回がん看護フォーラム21のテーマに遺伝性がんを取り上げました。2題の講演とそれに続くグループワーク形式(1グループ6名+ファシリテーター1名)での事例検討を通して遺伝性がんについての理解と知識を深め日々の業務に役立てて頂くことを目標としています。

看護フォーラムと題していますが、看護師のみならず、薬剤師、遺伝カウンセラーの方々、また、他の職種の方々で遺伝性がんについて勉強したいとお考えの方々のご参加をお待ちしております。私どもはひとりでも多くの方にご参加いただき、お役に立ちたいと考えておりますので、多くの方々のご参加、お待ちしております。なお、定員になり次第、締め切りますのでご了解ください。

  • 日時 : 2018(平成30)年11月24日 (土曜日) 13時30分~17時00分
  • 場所 : 浜松医療センター3階 講堂
  • テーマ :   ● 遺伝性がんを理解するための遺伝学の基礎を学ぶ
    ● 遺伝カウンセラーの苦労と働きを知る

プログラム :  司会進行 浜松オンコロジーセンター院長 腫瘍内科  渡辺 亨

講演1 がんと遺伝 − 遺伝とがん
 高知大学病院教授(乳腺外科)                杉本健樹 先生

講演2 今知っておきたいがんと遺伝のはなし
   浜松医科大学 認定遺伝カウンセラー      福江美咲 先生

グループワーク
進行 浜松医療センター がん看護認定看護師 小野田弓枝
コメンテーター 杉本健樹、福江美咲、渡辺亨
ファシリテーター 天野一恵、神谷智子、成田富美子、佐藤久美
学習目標
● 講演の中でわかりにくかった遺伝学の基礎を復習する
● 家系樹の描き方を学ぶ
●    遺伝カウンセリングの大切さ、難しさを理解する  など

以上

↓ 参加申し込みはこちらから ↓「 NF21

さらば築地市場


すったもんだのあげく、昨日で東京都中央区築地5丁目の築地市場が幕を閉じました。都バス停留所も「築地中央市場前」から「国立がん研究センター前」に変わるんだって。1987年9月米国留学から帰国して国立がんセンター腫瘍内科医師として勤務することになり9月1日に島田安博先生(現高知医療センター副院長)と並んで末舛恵一院長から辞令を受け取りました。住居はがんセンター敷地内の33㎡1DK 、築40年の官舎でした。職住近接、安価な家賃ということでしたが、築地市場に面する官舎の住居環境は劣悪でありました。午前3時を過ぎると築地市場には全国から大型冷蔵トラックがぞくぞく集まってきます。市場が開くまで、トラックは近くの路上にずらりと駐車、官舎のガラス越しにはヘッドラライト、テールライトがぎらぎら光り、排気ガスがもろに換気扇から室内に流れ込みます。騒音も当然凄まじくエンジン音、クラクション音が鳴りまくりです。貧乏医員としては他に住居選択肢はなく忍耐の日々でした。「渡辺先生、おんぼろ官舎に入居したんだって!」と病棟で話題になったようで、医師官舎よりはグレードの高い看護婦宿舎に住む中澤静香さんという看護婦がピンポーンと訪れ、玄関から全てが見渡せる我が家をまじまじとながめ、「ほんと! ひどい部屋ですね!」と感想を述べて帰って行ったのを覚えています。そんなほろ苦い思い出の詰まった築地の町並みも大きく様変わりしつつあります。

市民公開講座中止のお知らせ


台風24号接近のため、9月30日のがん情報局主催第24回乳がん市民公開講座は中止致します。明日午後から強烈な悪天候が予想され、東海道新幹線は午前中から運休の見通し。演者の勝俣範之先生、浜松に来ることもできません。頂いた質問に対して用意したお答えのスライドは、近日中に、がん情報局ウェブサイト( http://www.ganjoho.org/ )に掲載致します。尚、私は明日、午前中から会場の出向いております。来年は8月25日の開催を予定しております。

乳がん市民講座のお知らせ


2007年から定期的に開催しているNPO法人がん情報局主催「乳がん市民公開講座」を今年も9月30日、午後1時から4時、アクトシティ浜松(コングレスセンター4階)で開催します。第24回の今年は「がん診療の誤解を解く」というテーマです。基調講演には、腫瘍内科医 勝俣範之先生にお願いして「抗がん剤治療の誤解を解く~知ってほしいがんの正しい知識~」というタイトルでお話頂きます。後半は、「あなたの疑問に答えます」、勝俣先生はじめ、Volnextの曽我千春さん、小倉先生、後藤先生、天野看護師、神谷看護師、森薬剤師、そして私が、みなさんから頂いた質問に答えるパネルディスカッションです。

参加の申し込み、質問は、がん情報局(http://www.ganjoho.org/)からどうぞ。9月23日が締め切りです。

市民講座2018_1   市民講座2018_2

 

2学期の始まり


今年は7月31日から8月19日まで、なんと3週間の夏休みを取りました。こんな長い休みは国立がんセンターを辞めた2003年以来、15年ぶりです。だから意気揚々と仕事にもどりまるで小学生のように2学期を迎えました。

3週間の夏休み、と言ってもずっと遊んでいた訳ではありません。最初の1週間は高木くんといっしょに伊豆(清水→下田→松崎→妻良・子浦→清水)と駿河湾をちょっと出てヨットでのクルージングを満喫したよ。

次の2週間は、浜松オンコロジーセンターのリフォーム工事があり、片付け、ゴミ捨て、院内ネットワークの配線、あれやこれやと、奴隷のようにむち打たれ(誰に?)、働きづめ働いておりました。おかげで新規CTスキャナーも順調に稼働し、13年間の汚れも一掃され、快適に2学期の診療を開始できました。

奴隷のような肉体労働のおかげで体調は万全、先週土曜日にはカピバラ・ホズミン氏に呼ばれて講演に行ってきました。新作ネタで臨んで若手の先生たちも古手の先生たちも笑顔でまた来年来て下さい、と言ってくれました。気力と体力の充実、2学期が終わればお正月はもうすぐですね。

新しいルーチン


「新しいぶどう酒を古い革袋に入れる者はいない。
そんなことをすれば、革袋は破れ、
ぶどう酒は流れ出て、革袋もだめになる。
新しいぶどう酒は、新しい革袋に入れるものだ。
そうすれば、両方とも長もちする。」
マタイによる福音書 第9章17節

今までそうだったから、と、明日からも同じルーチンを死守する人は多い。しかし、あたらしい枠組み、組織、配置、になったら、新しいルーチンを取り入れて、変革、進歩を目指さなくてはならない。浜松オンコロジーセンターは3週間の休診期間に院内改装、新規診断機種導入を完了した。新しいルーチンの導入は、それなりにストレスがあるものだ。しかし、新しい革袋にふさわしい新しいぶどう酒を目指さなくてはならない。特に保守的なのが看護師だ。明日も同じところから陽が昇る、と思ったら大間違いだ。新取の気風が求められている現在、「今まで通りにやりたい」は全く通用しないのだぞ!!!よく考えよう。

効果の見える掃除機から学ぶこと


自宅の電気掃除機をかける係を担当しています。「ダイソン」がサイクロン掃除機を発売した際に「吸引力の落ちない唯一の掃除機」と宣伝していましたが、その後、日本のメーカーもサイクロン方式を発売しています。ダイソンが出た頃に購入を妻に主張しましたところ、あれは重い、高い、ということで却下になり、「そんなに掃除機をかけたかったら今ある掃除機で毎週掃除するように」ということで、毎週日曜日の掃除機がけが私の仕事となりました。パナソニック(旧ナショナル、旧旧松下電器)の掃除機で、ゴミをすうと、赤いランプが点滅します。診療所で使っている日立の掃除機は、ゴミを吸ったか、ゴミがあるのか、確認できない、ただ、吸うだけです。そこで感じたのは、効果が見えることがいかに重要なことか、ということです。同じ事が、抗がん剤治療にも言えます。トリプルネガティブ乳がんだからすぐに手術、といって、たちが悪いからと言って全摘してしまって、そのあと、つまり術後化学療法として、抗がん剤治療を効果も見えず、副作用だけ現れる形で行うことは、まるで、ゴミを吸ったことがわからない掃除機のようなもの、です。効果の見える形での治療、つまり、原発病巣の縮小、消失がわかるようなかたち、つまりつまり術前化学療法を行うことの意義が、掃除機の喩えでもわかるでしょう。手術で完全消失、すなわち病理学的完全効果が得られていれば、全身の微小転移を完全に消えている、と考えて、化学療法後、病理学的完全効果が達成できていれば、2年間の経過観察で再燃しなければ、治癒したと言ってもいいだろう、という状況だと思います。効果の見える形で取り組むことで、無用な恐怖を払拭できる、ということを掃除機当番の経験あら学ぶことでできた、と思います。