どうにも止まらぬしゃんしゃん企画


年度末が近づき「既に予算を確保してあるので」という理由で無駄な公共事業ががたがたと始まっています。同様に学会空白シーズンでもあるこの時期、「しゃんしゃん大会」も世の中の動向をあえて無視するように強行され続けています。N社ARB薬で血圧データがねつ造され、企業社員が共著者になっており、ねつ造されたデータを元に「虚偽の宣伝活動」をしたとで刑事告発された問題、営業の最前線では平身低頭ですが、下げた頭の上を嵐が過ぎゆくのをただじっと待っているかのようです。一方、姿を表さない営業の本丸は馬耳東風、人の噂も75日っていうような感じです。そのあおりで「当局からの指導が厳しくなりまして」と、まともな臨床研究がやりにくくなるというおかしな方向に解決策が動いているようです。「先生方の研究支援」はかつてはまっとうなこと、とされてきました。しかし、最近では製薬企業の営業担当者がサンプルの運搬に関わっただけで内部告発があったり、○○会社ではこんなことやっていますがいいんですかね?というたれ込みがあったりと、「倫理」の規範が見えなくなっているようです。今週末、弊社は地味に開催しますからと動き始めてしまったしゃんしゃん企画はもうどうにも止まらないみたいですが、僕は出ないから、の一言が暴走を止めるでしょう。ついでのAKB劇場には行けなくなるけどね。

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電子カルテの不合理 (1)A5用紙の不合理の巻


2006年に導入した電子カルテ、我が社のような中小診療所では、端末10台程度、サーバー1台です。しかも、ベンダーは大病院の電子カルテの定番となっているNEC、富士通、IBMといった大手ではなく、診療所専用の、名前を聞いたことのないような中小企業です。導入後7年間、バージョンアップも全くなく、使用に不便、不具合、不都合があっても、そのまま使わざるをえず、たまに訪れる担当者にクレームをつけようものなら、その後、担当者は全く顔を見せなくなる、と言う状況です。なので、仕方ない、として、不便、不具合、不都合に慣れないといけない、という忍耐力が要請され続けます。代表的な不具合を一つあげましょう。それは、「A5用紙」の使用です。我が国は、いつの頃からか知りませんが、用紙はA系列とB系列があります。A1、A2,A3,A4,A5と番号が大きくなるにしたがって、サイズは半分半分になっていきます。最近では事務用紙の標準はA4で、A4が入るよう、小学生のランドセルも大きくなりました。以前は、それより小さいB5が事務用紙の標準でしたがA4が標準になった理由は、欧米で使用されてきた「レターサイズ」がA4 に最も近いので、最近ではA4はインターナショナルサイズとも呼ばれています。大病院の電子カルテで使用されている用紙は、まず、まちがいなくA4だけです。ところが、電子カルテでは処方箋の用紙に「A5」を使用することが義務づけられているのです。電子カルテで打ち出される処方箋には、「JIS企画A5を使用すること」の一文が必ず記載されて言います。試しに電子カルテを使用している病院で、たとえ使用している紙がA4でも、「JIS企画A5を使用すること」と小さくかいてあるので確認してみてください。しかし、A4が事務用紙の定番ですから汎用のインクジェットプリンターも「A4のみ」のものは9800円で売っている場合もあります。ところが、電子カルテは、「A5」用紙の使用が求められるため、汎用プリンターが使用できません。A5を使用するためには、用紙トレイが複数あるようなプリンターにせざるを得ず、しかも電子カルテ業者がデフォルトとして導入するプリンターは10万、20万円という高価なものなのが現状なのです。しかし、大病院の電子カルテは、NECでも、富士通でもIBMでも、A5用紙なんて使ってません。「JIS企画A5を使用すること」という当局の指示を無視してA4用紙を使っているのが普通です。実際、A5を使う必然性は全くなく、不便、不合理、不経済極まりないのですが、中小企業ベンダーは「A5」使用を羊のように従順に守ります。なぜA4ではだめなの? と聞いても当局の指示だから、というような答えしか返ってきません。管轄当局がどこかもわからず、不合理が不合理のまま踏襲されているので、こういう状況は我慢ができません。以前、大病院の薬剤部長とか、厚労省医薬安全局の課長補佐クラスで、メルアドのわかっているお役人に尋ねたことがありましたが、皆さん、どうしてA5が指定されているのか、どこに「陳情」すれば、A5の不合理のなぞが解けるのかわかりませんでした。こういう状況に接するといつも思い出すのは黒澤明監督の映画「七人の侍」の従順な農民の姿です。お上の不合理な指示に黙って従わなくてはいけないこと、我慢できません!!

大間まぐろと治験との類似性


電子カルテは合理的です。記録は明瞭なフォントでディスプレイに映し出されるし検査データなどの数値も発生源で正しく入力されたものは永遠に正しい値が保存されます。かつては、癖のある字、読めない字のカルテがほとんどで、記載も乏しく貧しく、特に外科医のカルテなど、記録としての体裁をなしていないものも多く院長回診で、たまに院長がカルテを見ても、「おお、元気のある字だな、変わりなしって書いてあるから、変わりないんだな」という感じでしたから。それに比べると電子カルテは、人に読ませるための記録でなくてはならない、という概念を定着させたと言って良いでしょう。医療センターには院外主治医として毎週回診に出向いていますが、残念ながら、肝心な事、たとえば、手術記録とか、病状説明内容とか、主治医の病状アセスメントとか、そういうことの記載は乏しく貧しい。読みやすいフォントだけに書いてないということが明確になるということも合理的であるといえましょう。

治験のCROが出向いて来てSource Data Verificationというのをやる際、電子カルテを読んでもらえば、すみからすみまで経過のすべてがわかりますが、ちょっとやり過ぎだな、感じます。治験の適格規準、除外規準には、ぜ〜んぜん関係ないようなことまで、一所懸命書き写していく担当者の姿は、自分のやっていることの意味がわかっていないのではないか、と哀れさすら感じてしまします。それなら、いっそのこと、母子手帳の内容まで書き写していったらいかがだろうか、とも思ってしまいます。昨年1億5000万円の競り値のついた大間のまぐろが今年はその20分の1で落札、いままで、いかに無駄なことをしてきたか、と関係者も反省していましたが、治験のデータマネージメントにかかる労力も、その大半が無駄であることにそろそろ気づかないといけないのではないでしょうか。製薬企業が治験のためにCROに支払う経費も薬価算定の根拠となるということを、誰かが指摘しないと、医療費の高騰には歯止めがかかりません。

新年の仕事


1月3日から浜松市医師会の休日当番なので今日が仕事始めでございます。例年4日が浜松オンコロジーセンターの仕事始めなので、私たちの正月休みは終わりです。来週週末は、電子カルテの入れ替え作業もあったり、しゃんしゃん大会にも潜入するので仕事モードにスイッチ!! 年末には三菱アウトランダーPHEVが納車されましたが、あまりにハイテク過ぎて取説を読まないと運転できません。まるで動くコンピュータです。年末には200ボルト充電用のカーポートが完成、オンコロジーセンター7年半でやっと外構(そとまわり)工事が完了・・・、というわけでさりげなく新年の仕事がスタート致します。