初夏のつばめ


このブログでも浜松オンコロジーセンターが開院した12年前、玄関軒先につばめが巣を作り雛が巣立った話題をお伝えしました。幸せを呼ぶつばめの営巣、巣立ちは、その後、数年おきに続いていました。昨年、巣立ち前の雛がカラスに拉致されるという事件が起き、カラスにより半壊状態となった被災地は悲惨な姿を止めていました。ことし春先の悲しい出来事から49日経った頃、2羽のつばめが崩壊しかけた巣の下見にやってきました。そして、夏も近づく八十八夜の5月2日、小枝や泥、糞が巣の下に貯まるようになり、巣の修復作業開始が確認されました。しかし昨年の惨事もあり、やや気の重いつばめ対応でしたが、とりあえず、玄関先がよごれるので以前から使用していたつばめ専用シートを妙子が巣の下に設置、それを見た「いきものがかり」の職員があれは何?と関心を示しました。カラス襲撃事件の不幸な顛末を話すとネットでカラス防御対策を調べ、つばめ見守り隊が結成されたのでした。昨日、カラスよけネットを設置し、昨晩、つばめ夫妻の入居を確認しました。これから産卵、抱卵、孵化、巣立ちの夏を迎える浜松オンコロジーセンターから渡辺がお伝えしました。

つばめのリフォーム


2005年の開設直後、オンコロジーセンターの玄関軒下にツバメが巣をつくりヒナがかえったことを独り言した。そうしたら、「渡辺先生、自然に囲まれ故郷に帰りゆっくりと余生を過ごしてください。」と変な励ましを頂いたことがあった。その翌年もツバメがきた。しかし、ツバメの巣の下で浜松祭りの大騒ぎの接待をしたら夜通しじっと耐えていたツバメ君、ヒナが巣立つとそうそうに巣を半分壊し、家族で帰国してしまった。それからというもの、ツバメの来訪なく軒下の巣は経年変化で朽ち果てつつあった。今年は4月の中頃から市内でもツバメが飛来し始めたがオンコロには来ないと思っていた。ところが連休あたりから、東海道ぞいの電線にとまって遠くからじっと巣の方を見つめたり、時々、壊れた巣を覗きに来たりするスワローズを見かけるようになった。1週間前から2羽が交代で巣のがれきを撤去したり、かけたお椀を継ぎ合わせるように巣の壁を土で修繕しはじめた。そして、なんということでしょう、昨日、今日あたりには、ほぼリフォームが完成し巣の中で休憩するヤクルトスワローズがいるではありませんか!なぜ、5年の空白ののちに再度、営巣したのか、ツバメ~に聞いてもわからない。深く考察してみるに、①東北地方での営巣が困難になったこと、②放射能のため立ち入り禁止区域を避けたこと、③浜松祭りを市長が自粛中止したことがツバメに評価されたこと、④なにかおめでたいことが起きる前兆かもしれないこと、などが原因として考えられる。ヒナの巣立ちを心待ちに、5年間しまっておいた専用ツバ糞シート今朝、敷設した。

つばめ君入居完了


【浜松オンコロジーセンター開設一周年記念ニュース】
つばめ君たちが入居しましたのでご連絡申し上げます。偵察にきてから2週間、しばらく姿を見せなかったので心配しておりました。というのは、数日前から東海道をはさんで向かい側の電柱に、からすが巣を作っており、捕獲範囲内にあるため警戒していたのかもしれません。中部電力によってからすの巣が撤去されたことを確認するかのように、再登場という感じです。おとといの朝、巣の周りを飛び回り、時々、巣に留まる姿が目撃されました。そして、ここ二晩は、夜間、二羽のつばめが仲良く、ハの字になって半分巣から体(おしり)を出して寝ていました。朝になるとつばぶんが、巣の下に。ランニング、草取り、に加えて、つばふん掃除も日課になります。昨年制作したつばふんシート、よしのまどかさんからもお褒め頂いたものですが、これが、手違いで不燃ゴミにだされてしまいました。雛がかえるとつばふん量の増加と、終日のつばふん滴下が予想されるため、やはりつばふんシートが必要だろうと思われます。以上、つばめ関係のニュースをお伝えしました。

つばめ偵察隊、現る


【浜松発】本日、午後2時ごろ、東海道の電線につばめがとまり、ぴよぴよ、ピヨピヨ鳴きながら、遠巻きに昨年の巣を偵察していました。つばめは、巣作りをするにしろ、昨年の巣をリフォームするにせよ、周囲に蛇やねずみなどの敵がいないか、適度に人間が出いりしているか、などを見極めてから作業を開始するそうです。ちなみに偵察に来たのは、昨年孵った雛のようです。

既に巣立っていた


つばめ君たちの雛は、7月17日か18日ごろ巣立った模様。旭川市民講座のため出張中の出来事でしたので詳細はわかりません。数日後、やや小振りなつばめ3羽が低空飛行していました。これが、お別れの挨拶かもしれません。つばめ君、巣はそのままにしておきます。来年、来たらまた使って下さい。これにて今年のつばめレポートはあっけなく終了します。

つばめJr.たち


ここ1週間ぐらい、つばめ君夫妻はやけに攻撃的になっており、歩行者の耳元をかすめて飛ぶなど、その狼藉ぶりには巣の撤去をふくめた断固たる処置が必要! という強硬意見も出るぐらいでした。それも本能のなせる技、雛がかえるにちがいない、という穏健派の意見に従い様子をみていたところ2日ぐらい前から灰色の生命体が確認され、今日になって三羽の雛であることが確定しました。雛たちは食事に夢中でストロボの光すら親の接近と思うらしく赤いくちばしを拡げ、チッチッ と餌をねだります。

つばめだより


つばめだより

営巣に励んでいたつばめ君夫妻が入居したのは巣完成直後でした。保健所、消防署、市役所などの査察は受けていないらしい(あたりまえだい!)。先日、乳癌学会で行った倉敷は、浜松より季節が先に行っているのでつばめも既に子育て期に入っていました。やはり、巣の下には多量のフン!これは生命現象としてしかたありません。浜松オンコロジーセンターのつばめの巣は、玄関にある円筒形の柱の上にあります。下にフンが落ちても簡単に掃除ができるようにうすいアクリル板を買ってきて、これを丸く切り抜き設置。切り抜くときに、久しぶりに「直径かける3.14」的計算をしました。つばめ君も、この作業を巣の中から不安そうに見つめていました。ひながぴよぴよと餌をねだるのももうすぐです。

つばめ君夫妻来訪


梅雨の気配を感じるこの季節、北国からやってきたつばめが、町中をすいすいと低空で飛行しています。数日前から、夕方の水やりの時に、つばめがぴよぴよ、すいすい、とオンコロジーセンターの周りを飛ぶようになりました。通りの電線に二羽でとまって、じっとこちらを偵察している姿もありました。3日前の朝、オンコロジーセンターに出勤すると、玄関の軒下に泥のかたまりがついているのを発見、見ていると、二羽のつばめが代る代る壁につかまりながら、泥をすこしづつ付け足し、なんと巣作りをしているではありませんか。その場所は、ちょうど、入り口の真上、泥やフンが落ちると困る、と反射的に持っていた傘でどろをそぎおとしました。するとどうでしょう、二羽のつばめがぱたぱたと私の周りをとびまわり、やめてくれー、と言わんばかり。つばめが巣をつくるのは安全と繁栄のしるし、という話をどこかで聞いたことを思いだし、また、つばめ君たちの熱意にもほたされた私は、そんなにいうならここならいいよ、と、フンが落ちても問題ないところを傘で指し示しました。するとどうでしょう! つばめ君たちは、許可されたところに巣作りを始めました。以前、東京の自宅のベランダに鳩が卵を産んだことがありましたが、その時は洗濯物が汚れるという理由で撤去しました。しかし、今回のつばめ君夫妻の来訪は、縁起がいい、という意見も多く、営巣を静かに見守ることといたしました。新しくできたオンコロジーセンターの軒先の新しい巣、生まれてくる雛たちは、果たして喜んでくれるのでしょうか。