JALは経営効率とか経費節減とかそんな感覚が全くなくてもOKという時代に出来上がった会社であるので体質的にめちゃめちゃ無駄も多いようだ。一例をあげると航空機はB747 ,737、エアバス300など、11種類を飛ばしているので、訓練用のシュミレーターも11種類必要だし札幌―東京で747を運転したパイロットが午後の東京ー福岡便はエアバスを運転するというわけにはいかない。747だけ、エアバス300だけ、とパイロットもたくさん抱えておかなくてはならない。JALは国のお金で長らく運用されていたのでボーイング社だけから機体を購入すると癒着だ何だとさわがれるのでまんべんなくいろいろな機種を取りそろえるという感覚だったのだ。それが世の中の考え方がだんだん変わり、サーズだテロだと航空機利用者が減少し、さらに一昨年からの世界的不況でJALはついに倒産までおいこまれたのだ。JALのストーリーを見ていると国立がんセンターの古き良き時代を過ごした私としてはそっくりじゃん、という感じがする。
国立がんセンターは経営効率とか経費節減とかそんな感覚が全くなくてもOKという時代に出来上がったナショナルセンターであるので体質的にめちゃめちゃ無駄も多いようだ。一例をあげるとエコーなどの診断機器は、は東芝 ,日立、シーメンスなど複数の機種が使用されている。そのため、メンテなど複数契約が必要で、使い勝手もちょっとづつ異なり、結局使われなくなった機械が廊下の端にほったらかされている。国立がんセンターは国のお金で長らく運用されているので1社だけから機器をを購入すると癒着だ何だとさわがれるのでまんべんなくいろいろな機種を取りそろえるという感覚だったのだ。研究費も「来週までに三億円の研究費の使い道を考えてこい」みたいな話があったり、研究費でコンピューターが無限に買えたり使い道に困って無駄なソフトをたくさん購入したりとそんな時代もあった、と聞いている(おっと(-_-;)。それが世の中の考え方がだんだん変わり、ナショナルセンターといえども、経営効率を考えろという話になり医療収益をあげろ、無駄な出費は削減せよ、という話になってきた。とは言っても、所詮、おままごとで、親方日の丸なので、経費削減ごっこをしていればよかった。4月から独立法人になって「がん研究センター」と名前が変わる。しかし最近のごたごたで病院には優秀な人材があまり残っていないようだ。組織は人なり、というが、がん研究センターがJALになるかならないか、飛ばしながら再建できるものなのか、今後の展開に大いに注目したい。