さて、RS 26-100の人は、抗がん剤治療が必要なほどにがんの性格がわるい、大きい、などの理由で専門家でも抗がん剤治療を勧めるので、このグループの人はホルモン療法と抗がん剤治療の併用を受けます。
話を整理すると:
RSが0-10と低い人はAグループ ホルモン治療だけ
RSが11-25と中ぐらいの人はランダム割り付けの結果:
Bグループ ホルモン治療だけ
Cグループ ホルモン療法と抗がん剤治療の併用
RSが26-100と高い人はDグループ ホルモン療法と抗がん剤治療の併用
を受けました。
Aグループとしてホルモン治療だけを受けた1626人の結果は、2015年にすでに発表されています。それによると、RSが低い人は、5年経って93.8%のひとは、乳房での再発はなし、また、99.3%の人は遠隔(他の臓器、例えば骨とか、肝臓とか、皮膚とか、・・・)への転移はない、ということでした。したがって、RSが低い場合はホルモン療法だけでよい、という力強い約束ができることになったのです。それでは、Bグループ、Cグループ、そしてDグループの結果を見てみましょう。
(以下次号)
はじめまして。昨年の9月にステージⅠの粘液癌のオペを受け、放射線治療の後アリミデックス内服中です。
現役の看護師です。偶然このブログにたどり着きいつもとても興味深く読ませていただいています。
ところでイブランスは効かないんですか!?
価格、副作用と効果を相対的に考えたら決して「よく効く薬」とは言えないと思います。粘液癌ならば、ホルモン剤(タモキシフェン、アロマターゼ阻害剤・・)だけで十分に制御できます。手術なしでも消失する場合も多いと思います。